日本酒角打ち【日本酒で乾杯!】
いつも夏だと、暮らしの中で次第に季節感は乏しくなり、
「あれ?あれは、いつのことだっけ?」
段々と記憶もあいまいになってゆく。
私もStanding BAR【日本酒で乾杯!】を始めた頃は、
「季節感をお届けしたい」
などと、のたまっていましたが、
小手先のアイテムや演出で、お茶を濁すばかり…。
そんな中、「春しぼり」に続いて「夏酒」を届けてくれたのが、
山梨県の山梨銘醸。
純米吟醸 生酒
【七賢(しちけん) 夏純吟】
「(日本が)夏になったから、夏酒を出しただけでしょう?」
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが。
ベトナムに輸入されるには、
日本側で、輸出に必要な手続きを行い、
ベトナム側では輸入に必要な手続き、商品登録を行わなくてはなりません。
これが、かなり大変なようで、手続書類はベトナム語。
どの蔵元も一銘柄、一容量につき、3万円~の商品登録料が必要です。
一回につき3登録まで可能で、更新は3年ごと。
「〇〇 純米吟醸 1800ml」と、
「〇〇 純米吟醸 720ml」と、
「〇〇 純米吟醸 300ml」を輸入するとなると、
登録可能な3登録に達し、登録料×3万円~の負担となります。
※上記は私の聞き書きなのと、
法律、条件が随時、変更されることが多々あり、
費用は業者によっても違ってくるので、お確かめください。
そんな厳しくもややこしい手続きをクリアして、
「春」「夏」と、新商品を繰り出してくる
「七賢」さんの本気度は、すごい!
しかも、「生酒!」
昨年、「久保田大吟醸生酒 翠寿」がベトナムに入荷され、
Standing BAR【日本酒で乾杯!】でも生酒が、
初の定番商品となりました!
毎回、Keepされるコアなファンもいらっしゃいます。
生酒は、とてもデリケートなお酒で、
日本でも、「蔵元」でしか飲めない酒として貴重でしたが、
近年は、流通が発達して、どこでも生酒が楽しめるようになった…
というのは、日本でもそう遠くない話です。
たとえリーファーコンテナーであっても、船便で揺られ、
積荷、積み下ろし、港からの流通までにおよそ二か月。
サプライヤーでの商品の保管状態の問題、
さらにはその先のスーパーやコンビニ、飲食店にいたっては、
「常温保管」が「当たり前」のホーチミン。
もちろん、ホーチミンですから、
「常温」とは、25度以上、30度、35度、
室内によっては、40度以上もありえる環境で。
「生酒」など、夢、また夢!と思っていたら…。
サプライヤーさんのご尽力で、生酒が、飲めるようになりました!!
(弊店では、つねに10度以下のリーチインショーケースでの保存です)
「美味しい日本酒が飲める」ことに、
関わる全ての人たちの、知識と理解の上での、
本気度が大切であることを痛感する、今日この頃です。
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ところで。
【七賢(しちけん) 夏純吟】
清々しい「青リンゴ」のような、フルーティーな芳香が、
鼻腔を爽やかに刺激します。
空けたては、一気に香りが放たれて、思わず深呼吸(*^^*)v
それでいてスッキリとキレのある辛口酒です。
すぐになくなってしまい、また入荷。
(注:私が飲んでしまったという意味ではありません)
夏限定ですので、
いつ、サプライヤーで在庫がなくなるか分かりません。
どうぞ、お早めに、足をお運びくださいませ。