【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

Pham Viet Chanh(ファンビッチャン)の【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopからお届けするホーチミン情報。
おすすめのお店、耳寄り情報、マメ知識、ベトナムと日本との違いなど、日々、ご紹介してゆきます。
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop:FB:蔵 KURA/Kaku-Uchi&SAKE Shop

日本酒

先日、夜の10時に、ベトナム人女性の方からMeta経由でお酒の注文がありました。

さっそくメニュー(一覧表PDF)を送る。
スタッフのTuさん。
「メニューだと、良く分からないんじゃない?」
続いて、封の空いていないボトルをリーチインショーケースごしにスマホで撮って送る。



「獺祭が欲しいです」
あいにく封の空いてないボトルがありません。すると、
「獺祭に似たような風味のお酒はありませんか?」

なかなか難しいご質問です。
65銘柄ある日本酒のそれぞれに微妙な違いがあって、それが分かるだけに。
むしろ「ドライ」「フルーティー」など風味の違いでご指定されるとおすすめしやすいのですが。

ただ「純米大吟醸」の獺祭に、似ているからと言って「純米吟醸」をおすすめすると「違う」となるかも知れません。

それほどに「Junmai Daiginjo」という言葉はすでに世界的に知られており、
「何にしましょうか?」と聞くと、「とにかくJunmai Daiginjo」と仰る外国人の方が多いのです。

そこで封の空いてない純米大吟醸2種の写真をお送りしました。
Tuさん
「『華思い』も『池雲』も、ちょっと甘いんじゃない?」
ほらね、味を知っていると、こうなるのです。

「でもきっとこのお客様は、純米大吟醸が欲しいのだと思う」

ということで「池雲 純米大吟醸(京都:池田酒造)」をお買い上げいただきました。
ちゃっちゃと事前振込くださって、ご自分でデリバリーを手配されて。

こういう「今、持って来て」と電話されてくるお客様、韓国人の方、ベトナム人の方に多いです。
「チャットだったら、ママ、遅いから(英語対応だしね)、電話の方が早いね(ベトナム人同士だしね)」
Tuさんがいてくれて、本当に助かった~(涙)
っていうか、日本酒って、こんな夜に「今、持ってこい」みたいな感じで売れるなんて思ってもいませんでした。
注文したお客様のところでは、今、宴もたけなわ…な感じなのでしょうか。

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そして昨日。

20代の男子4人グループがどやどやと角打ちに。イケてるベトナム人男子たち。
「『獺祭』みたいな日本酒、ありますか?」
一人は流暢な日本語を話します。

同じく「純米大吟醸」のことだとして、当店には7種類の純米大吟醸があります。

「池雲」
「如空 華思い」
「作 雅乃智 中取り」
「仙禽 クラシック 亀の尾」
「楯の川 清流」
「獺祭 45」
「醸し人九平治 雄町 SAUVAGE」


蔵元さんが無難に「純米吟醸」ばかり出してこられるので、純米大吟醸の種類が少なくなります。
一方、純米吟醸は21種類、約三倍の取り扱いがあります。
確かに「純米大吟醸」少しお高くなるので、売りづらいと思われるのかも知れませんね。

「獺祭」に似た日本酒なら、なぜ「獺祭」を飲まないのかというと、すでにその味は知っているとのことでした。
「醸し人九平治 雄町 SAUVAGE」をお出ししたところ、「気に入った」。
ちなみに「SAUVAGE」とは、「野性味、Wild Taste」という意味です。

みんなで唎酒をしています。
飲食店関係だな、と思ってお聞きしてみると、お一人はPham Viet Chanhでメキシカンの店をやっているそうです。
あとの方達はカリフォルニアから来たとのことで、ベトナム系アメリカ人だったのですね。
日本語の上手な方は、日本にいたことがあるとのことでした。

ベトナムに観光で来て、寄りによって日本酒専門の当店にお立ち寄りくださり、ありがとうございます。

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さて、日本人のお客様で、あれこれいくつか飲んでいただいた結果、
「やっぱり獺祭」
と言うお客様もいらっしゃいます。

いつも1本キープされて、その日のうちに1本、空けてしまわれます。

フルーティー系がお好きで、ですが他の純米大吟醸は薫りが強すぎる、味がゴージャスすぎる。
スッキリ切れが良く、飲み飽きしない、そして味が安定しているのが「獺祭」なのだそうです。

この方は「味覚」が重要なお仕事をしていらっしゃるので。
そのご意見は参考になります。

昨今、世界的にあまりに有名すぎることが「獺祭」が一部で敬遠される要因となっているようですが。
ブランド名で選ばれるのと同様に、ブランド名が災いしてしまうのは、いかに人は「ブランド名」に左右されるのかという証です。

先入観を持たずに、いろいろと試してみて「ご自分のスキ」を見つけて欲しいと思います。

当店では60mlずつ飲み比べができるため、「ご自分のスキ」を見つけていただくお手伝いをしております!

日本酒

池田酒造様(京都)の「加佐一陽(かさいちよう)特別純米」。

ボトルの空けたては微炭酸感があり、色はクリア、甘酸っぱいフルーティーな風味が、
お客様にたいへんご好評をいただいております。



5℃前後のリーチインショーケースで保管していて、封を開けてから大体1か月以内を目安に売り切るようにはしているのですが。
商品によっては、最長3か月の保存となるものもあります。

さてこの「加佐一陽」ですが。
最後の方になってくると、かすかに白濁してきます。
風味も少し酸味が出て、苦みが強くなるように感じられます。
これはこれ、味変で美味しいのですが。

最初の一口目と印象が違うので、お出しするのも気おくれします。



そこで、ホームページの「お問い合わせ」からさっそく質問してみることにしました。

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するとさっそく、池田酒造株式会社の代表取締役、池田恭司様よりご丁寧なご回答のメールを頂戴しました。

「~前略~さてご指摘の白濁の件ですが、品質には全く問題ございません。
このお酒はフレッシュ感を前面に出すため、搾った次の日に瓶詰をしております。
その際一度もフィルターを通さずに瓶詰めしているため搾り機を通過した滓が
瓶に入り、底面に沈殿しております。

これが微炭酸を出しているのですが、ただ反面最後の方になると
味の変化があります。このあたりも含めてワインの滓のような
解釈を頂けると幸いでございます。

ただ一口目と比べると味の変化は大きくなるので、
今後の商品開発に貴重なご意見として承ります。
他にも気になることがございましたら、何なりとお聞かせください。

ありがとうございました。」

なるほど、滓が沈殿していたのですね。
それで納得です。
お客様にもご説明をして、最後まで美味しく飲んでいただきましょう。

その他、他にも最後は白濁する生酛づくりのお酒がございますし、
七賢スパークリング「山の霞」は、滓が残っておりますので、
最初に注いだシュワシュワとクリアの部分と、最後の方は白濁してミルキーなイメージがまさに「山の霞」。
スパークリングは飲み切り6杯分ですので。
最後の方と最初の方が、違う風味になりにくいよう、注ぐときに注意をしています。

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopの角打ちでは、毎日休まず、18時~23時(ラストオーダー)で営業しております。
※なお、日曜日は18-ラストオーダー22時です。

このところちょうど夕食時に雨が降りますが、雨の合間に、お食事後に、あるいはお食事のご予約の前に。
ちらりとお立ち寄りくださいましたら幸いです。

日本酒

ホーチミンのCraft SAKE(地酒)「Mua CLASSIC」(純米酒)が、満を持してボトリングされました!
Kegが生酒、瓶詰は火入れです。
当店でもお取り扱いが始まりました。



搾りたてをそのまま詰めた生酒は、シュワシュワ、プチプチ感のフレッシュ感がすばらしい。
「最近、重たい日本酒はどうも…これぐらいの「ほんのり」甘い、軽いぐらいがちょうど良い」
というお客様も。

入荷してすぐ、Keepされたお客様もいらっしゃり、アルコール度数が14%と低めですので、
あっという間に1本目の瓶が空き、2本目をKeepされました。

今日8月1日から、【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopのプロモーションとさせていただきます。
Kegを開けていきます。
Kegは開栓して注いでも、中が真空ですので、新鮮な状態が長持ちします。

先日、60名ほど集まった関関同立の飲み会で協賛させていただいたところ。
「美味しい」と好評で、目の前で注がれる新鮮感は映えます。

3Lと5Lがございますので、ぜひ、イベントやホームパーティーなどにご利用くださいませ。
当店にお問い合わせ、ご注文いただけましたら、お届け(デリバリー)いたします。
もちろん、ボトル(720ml)もご購入いただけます。

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「Mua」の経営者は華人ベトナム系カナダ人のナ・ダイさん、杜氏はアメリカ人Joshさん、
蔵人はじめ営業、マーケティング等運営はベトナム人。
技術指導は和歌山県の平和酒造さん。
ベトナムで生産されたジャポニカ米をおもに使用しているとのことです。

グローバルチームが醸すテロワール日本酒です。

経営者のナ・ダイさんは「East West Brewing Co.」でCraft Beerを手掛け、
「The Gangs - Grill & Beer」「MÙA Craft Sake」(日本酒のタップルーム&レストラン)、The Sake(居酒屋)など、
パートナーが経営するレストランさんでも、製造したアルコール類の取り扱いがあります。

その方が、ベトナムで日本酒を造ろう!と考えてくださったのが嬉しくて。
しかもちょうどコロナの時期でした。
ハノイ在住の酒サムライ、高橋漠さんが、数々お声を掛けた蔵元様の中で、
いくつか手を挙げてくださった蔵元さんがいらしたのですが、
平和酒造さんのコンセプト、体制的にベストだったことと、山本社長の熱意によって、とんとん拍子に話がまとまったそうです!

ベトナムのテロワール、応援しています。

お取引をさせていただくにあたり、まもなく、契約書が送られてきました。
16ページにわたる、越文・英文の契約書です。
そこには生産者さんとしてのこだわりと責任が強く、感じられました。
これからも、良いお取引をさせていただけますように。

◆◆◆ご注文、お問い合わせはFasebookページなどから。
https://www.facebook.com/KURAsakePVC

日本酒

春夏秋冬、一時帰国も4回目。
ホーチミンまでの戻りのルートを色々と試してみて、いちばん楽&楽しいのが。
スーツケースは20Kg程度の1個、近鉄で難波駅まで。
近鉄難波駅中で「豊祝」さんで一杯ひっかける→南海電車で「りんくうタウン」→スターゲイトで前泊。

というわけで。
難波駅中の「豊祝」さんにGo!時間は平日の15時台。

入れ替わり立ち代わり、二、三人が立ち寄っています。
お年寄り男性のお一人様ばかり。
夕方から夜までは、サラリーマンの方たちでにぎわうのでしょうね。

さてみなさんスマホ見ながら一人呑み。
「あれ?ここ、前はキャッシュオン違た?」
「はい、今はQRで支払う人が多くなって、後払いになったんですわ。私らも変わっていかなあきませんので。」
と店のスタッフの女性。
スタッフさんもみな、年齢お高め。

私も難波豊祝さんのLINEお友達登録しています。
「ご来店のたびにスタンプ、押していただけます」
「Wifi教えてください」
「ないんです…」
え??w
店にWifiなくても、近鉄か大阪のWifiがあるはず。

ただこのオープンWifi。前回一時帰国の時と仕様が変わっていました。
FacebookかLine、X、Yahoo!メール、Googleと紐づける必要があります。
いつもログイン状態のこれらのSNSやメーラー、一々アカウントやパスワードを覚えていないですよね。
何とか思い出してログイン。

さて、またまた前置きが長くなってしまいましたが。

豊祝さんで飲んだお酒です。





どちらもスッキリして美味しいですね。
フルーティーだったり微発砲だったり酸味が強かったり、そういう個性ではなく、
王道の旨さ。
まだ道中なので、小さいグラス90mlを選びました。

アテは、砂ずり七味、かつおのたたき。
このぐらいのちょこっとが嬉しい。
200円~400円代というお手頃感も嬉しい。







さて、お勘定。

「クレジットカードで…」
「すいません、現金かQRだけなんです…」

クレジットカードは端末、要りますものね。

ほんの30~40分ほどの、軽く一杯が楽しい「エキナカ角打ち」です。

日本酒

一時帰国すると必ず寄る奈良町の【なら泉勇斎】さん。

奈良酒(ならざけ)試飲。
「山乃かみ酵母」と今だけ飲める「期間限定酒」、「夏酒」全6銘柄いただきました!

※「山乃かみ酵母とは」
奈良県三輪・大神神社の神域においてササユリから採取された奈良県独自の花酵母。
三輪山の西にあり、古代の酒器が出土した山ノ神遺跡にちなんで名付けられています。


※「三諸杉 特別純米酒 山乃かみ酵母使用」(今西酒造)


※「篠峰 ろくまる 夏色夏酒」(千代酒造)


※「春鹿 純米吟醸 生酒」(今西清兵衛商店)


※「篠峰 純米吟醸 夏凛」(千代酒造)


※「風の森 ALPHA1" 夏の夜空 "無濾過無加水生酒 500ML」(油長酒造)


※「百楽門 裏. 爽夏 生原酒」(葛城酒造)。
 粒が揃わない「等外米」を使用しているので「普通酒」に分類され、そのためコスパが良い。
 が、コメ自体は岡山産雄町100%使用、精米歩合60%なので「純米吟醸」と言っても過言なく。
 青りんごのようなフルーティーな香り、すっきり爽やかで透明感がある。日本酒度+7。

なら泉勇斎さんにお伺いするときは、必ず事前にMessengerしています。
「臨時休業」だったらショックなので…。
ところが今回は、合わせて必ず寄る東向き商店街の「うまっしゅ」さんが「お休み」の貼り紙…。
勇斎の店主、研ちゃんによると、6月は閑散期で、あちらこちらの店舗が「お休み中」とのこと。



※こんな札が下がっているお店も。ユーモラスですね。

さて「ささゆり酵母」のお酒を飲もうとしたら、「ささゆり祭り」の行列が!



※「ささゆり奉献神事」とは

「三枝祭」に先立ち、本社の大神神社(おおみわじんじゃ)から
御神花の笹百合を率川神社(いさがわじんじゃ:奈良市最古の神社)に届ける
「ささゆり奉献神事」が執り行われます。

大神神社での祭典後、笹百合を駕籠に納めてJR三輪駅から万葉まほろば線に乗車しJR奈良駅へ。
JR奈良駅からは黒漆塗りの花車に御神花を移し替えます。
そして笹百合で飾った菅笠に百合を描いた浴衣姿の踊りの社中が「ささゆり音頭」を踊りながら
花車を先導して、奉献の行列は奈良市街を賑やかに進みます。
最後に率川神社に笹百合を届け、献花の祭典が行われます。

さて。
なら泉勇斎さんで試飲した後はお酒を3本買って、研ちゃんに教えてもらった
【和いんと日本酒 kuriya】さんに。

https://kuriya-nara.owst.jp/

飲みたかった「AKABU 岩手県:赤武酒造」見つけた!!





1合か2合かしか選べないので、もう少し量が少なければ、色々と飲めたなぁ。

ということで。もう一杯「三諸杉」を頂いて。
佳き一日でした。


日本酒

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopのお酒のライセンスはBtoCなので。
お酒のプロモーション、お酒の営業は一般のお客様向けにしかできません。

エンドユーザーのお客様とは毎晩、Face to Faceで接していますので、
日本酒に対する意識や趣向について窺い知ることができるのですが。

では当店のような小売店や、飲食店さんは、日本酒についてどのように思っているのだろう、扱っているのだろう。

昨年より、Biprogyさんの「JapanMarket Place」の事業のお手伝いをさせていただいている関係で、
私の中ではブラックボックスだった流通の間の部分に興味がわいてきました。

2023/04/18
【農林水産省の補助事業に採択された企業様のお手伝いをさせていただきました】
https://sake.vietnhat.tv/e54900.html

2024/05/10
【シェアリング小口輸送を可能にするDXシステム×蔵元さんとのミーティング】
https://sake.vietnhat.tv/e56733.html

いくらエンドユーザーの方たちに日本酒を!とイベントやプロモーションをしても。
その間で流通させ、販売する側が意識を向上させて販売数を増やしていかねば、普及してゆきません。

ワインショップはたくさん見かけるのに、日本で言うところの「酒屋」(特に日本酒専門の酒屋)は、いまだに当店しかございません。
※コンビニ、スーパー、自社の商品しか扱えないインポータ、サプライヤー直営の販売店は省きます。

今回、ホーチミン地域で、インポーター、サプライヤーをリサーチし、
シェアリング小口輸送を可能にするDXシステムを紹介し、利用してもらうという仕事をお引き受けしました。

と言っても、昨年3月からの助成事業では、ベトナム国内で30社以上のインポーターさんをすでにご紹介しています。

また、日本酒を扱う販売店は当店しかございませんし。
このシステムは飲食店や販売店から直接、蔵元に受発注ができるようになっているのですが。
商品登録、通関が厳しいベトナムでは、香港やシンガポールのように、ボタン一つで商品が届くということはありません。

というわけで、ワインを扱っている店から当たってみてくれということになりました。
今後ワインショップが日本酒を扱ってゆく可能性は大いにある、というのは誰もが考えていることです。
1区だけでも、ざっと5~6件はあります。

まず、4月に日本のインターンから戻って来て、今年8月で大学を卒業する女子学生にお手伝いをお願いしました。

日本から戻って来て、あまり日本語が上達していないなと感じ、
日々の業務から少しでも、語学とビジネスを学んで欲しいと思ったからです。

2024/04/22
【日本にインターンで行ったベトナム人女子学生。一年間の成果はどう?】
https://sake.vietnhat.tv/e56615.html

まずはこのシステムの資料を送り、理解してもらい、次に私が顧客に送る日本語分を英文・越分に翻訳をしてもらいました。
Googleを使っても良いのですが、そのまま転記すると、主語が曖昧な日本語は厄介です。
まずは日本語文を→英訳→越訳の順に訳すと文法上都合が良いのですが。
英訳も、「そんな言い方はしない」的文章が多く、レクチャーしました。
さらに越訳になると支離滅裂で。
「ベトナム語にはいろんな表現があるため、それを模索した結果、こうなりました」と言うのですが。
Zaloのチャットではそのようなことが良く起こりうるのですが、契約書などのビジネス文章になると、
そのままGoogleで日本語に訳しても、分かりやすい日本語訳になります。

要するに、誰が、誰に、何を売るのかが分かっていないのだなと判断し。

「飛び込み営業」に通訳として連れてゆくことにしました。

20日間、訳文を徹底的にレクチャーしましたので。
現場で戸惑っている風はなく堂々としており、ひょっとすると営業が得意かも知れません。

午後から6件回って、1件は移転か廃店、1件は店舗ではなく本部でアポを、残りは社内で資料を検討しますか、オーナーや経営者が今、不在なので。
という返答でした。

私が名刺とともに【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopのショップカードをお渡しし、素性も明らかだからか。
日本人だからか。
お店の方の対応はとても丁寧でした。

さて、お名刺はいただきましたので。
これから、本格的に定期的に営業を掛けていきましょう。
また、あと何十件ぐらい、該当社はあるでしょうか。
全部、当たってゆきます。



※通訳さんと遅いランチと言うか、早い夕ご飯というか…を一緒に。
 彼女は日本のソース焼きそばが好物のようで、「焼きそば」を食べていました。

日本酒

昨年、サポートをさせていただいた、農林水産業の助成事業は、一年間の試用期間を経て。
いよいよ、実装段階に入りました。

2023/04/18
【農林水産省の補助事業に採択された企業様のお手伝いをさせていただきました】
https://sake.vietnhat.tv/e54900.html

今回もまたお手伝いをさせていただくことになりました。

毎日、BtoCでお客様と接して、日本酒の魅力をお伝えしておりますが。
当店にインポートライセンスがありませんので、輸入に関してはインポーターさん任せです。
蔵元さんから当店のリーチインショーケースまで、商品が運ばれて来る間の課題。
蔵元さんがどのような思いで海外に日本酒を輸出しておられるのか。
なかなか知る機会がありません。

今回蔵元さんと、当システム開発のBiprogyさんとの、
日本時間10時、ベトナム時間8時開始のオンラインミーティングに、
セミナーを受講するような気持ちで、参加させていただきました。

すでに11ヶ国に輸出しておられる蔵元さんですので、体験談が豊富でいらっしゃいます。
扱う商品を自社でコントロールできない、現地の情報が分かりづらいという問題があるとのこと。
またファーストブランドが輸入されたとしても、セカンドブランドに継続してゆくのが難しい。
世界各国への輸出量が年々増加している日本酒ですが、一蔵当たりの輸出量が増加しているわけではなく。
5キロ未満の新規蔵元さんの参入が増えている、というのは。
毎日仕入れをしていますので、エンドで仕事をしていても良く見えてきます。



当店は、2015年のオープン時、70銘柄を謳い文句にスタートしましたが。
お客様が選びきれないという状況に陥り、30銘柄あたりにまで減らしました。
ですが2018年頃から、日本でも名を馳せる、あるいはレアな銘柄が次々と輸入されて来て。
一気に60銘柄まで増えました。
現在、65銘柄をめどに取り扱っておりますが。

実際にベトナム国内に出回っている銘柄は、インポーターさんも増えましたので、
400銘柄ぐらいはあるのではないでしょうか?

すると動きの悪い銘柄は、次回発注がなくなり、新しい銘柄、新しい銘柄へと移行してゆきます。
お客様も「何か、新しいの、ある?」と来られるのです。

そして日本人以外のほとんどのお客様は「おすすめを教えてください」といらっしゃいますので。
店側のコントロールで売れ線が決まってゆきます。
商社任せでなく、ちょくちょく海外を営業している蔵元さん、
何かとお声を掛けてくださる蔵元さんの日本酒が継続されてゆく理由がここにあります。

次々と商品登録されて来ても、次回更新の時に消えてゆく一見の蔵元さんも多いのです。
またこの商品登録。
インポーターさんによって登録手数料がまちまちなのですが、メーカーさん持ちになります。
この商品登録制は、Biprogyさんによるとアメリカ、タイ、ベトナムだけなんだそうです。
その一方で、商標コピー問題も良く耳にしますね。
自分たちが本物であるという証明を求められ、余計な費用が掛かった話。
偽物排除に、実際にそれらの国々に乗り込んで解決されて来た蔵元さんの話も聞きます。

以前来られた日本酒関連の方が
「ベトナムは日本酒の輸出量が世界ランキング10位とか、9位とかだけれど、そんなに売れている感がない」
とおっしゃっておられました。

またサプライヤーさんによると、ホーチミンよりハノイの方が圧倒的に売り上げ金額が高いそうです。

当店ではベトナム人の若いお客様が増えてきています。

と、とりとめも、結論もなく、つらつらと書きましたが。

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopを始める前にアドバイスをくださった、
ワイン業者の方(フランス人)。
「僕たちはワインを普及するのに20年掛かった。がんばりなさい」
という励ましの言葉を胸に、今、9年目です。

※この「シェアリング小口輸送を可能にするDXシステム」について、ご興味のある業者様は、当店までご連絡くださいませ。

日本酒

来週末、Pham Viet Chanhに新しくオープンする居酒屋さん。
マックス45席と大き目な店舗となりますが。
社長には、ホーチミンに下見に来られた頃から、当店にお立ち寄りいただいておりました。
いよいよメニュー、仕入れの段階となられ、昨日、日本酒メニューのサポートをさせていただきました。

スターマークさんの今年1月にオープンしたBtoBの商談スペース「Minotaru」にご案内いたしました。

2024/03/05
【常時BtoBの日本酒の試飲商談会が行えるスポット@"Minotaru Sake Bar" agata Japan】
https://sake.vietnhat.tv/e56294.html

まずは当店に集合、それからMinotaruさんにお連れしたのですが。
あいにくの激しい雨。
店長さんは、数か月前に日本からホーチミンにいらしたばかりなので、ホーチミンの雨季をご存じありません。
先日の飲み会では「15分前には到着するのが当たり前」という日本流の常識についてお話になっておられましたが。
さっそくの遅刻です。
そして工事中の店から電話があり、水漏れでトイレが大変なことに!
さっそくベトナムあるある、南国の洗礼を受けていらっしゃいましたが…これがホーチミン、です。

さて。
Minotaruでは、当店で扱っている銘柄から10種類ほどセレクトしておりましたが。
フードメニューがほぼ決まっていらっしゃったので、そのうち5~6種類ほど、試飲していただきました。



一昨日、

2024/05/06
【外国の人に「もういい」と言われる日本の名物、3つ(【蔵 KURA】版)】
https://sake.vietnhat.tv/e56703.html

でもご紹介しましたが。
どこの飲食店さんでも置いてある銘柄ではなく、ぜひレア感を出して欲しい。
特に「雪男純米酒ワンカップ(青木酒造)」は飲みきりサイズで、カップのデザインが可愛く、
当店でも男女ともに人気です。
さっそくセレクトしておられました。

特にスターマークプロデュースの47都道府県ご当地の名産とコラボレーションしたGINは、注目です。
たとえば
北海道は昆布と、東京は鰹、千葉は落花生、静岡は山葵、香川はオリーブとコラボした各ジンは、
それぞれ名産品の仄かな風味が絶妙に混ざり合って、GINの味わいをより豊かにしています。

2月にMinotaruを訪ねた時よりもまた商品が増えていて、
風味の違いを詳細に記載したカタログが、さらに分厚くなっていました。

それぞれの卸値も良心的でリーズナブル。
さて、ここからどの日本酒たちが、新しい居酒屋さんでデビューするでしょうか?
楽しみです。

日本酒

私が2014年に視察、2015年にホーチミンに来たときは。
「日本酒の普及」などと謳って…その実、数年間は日本人のお客様率100%でした。

慣れない土地で初めての業種・業態でのお仕事で、しかも一人で起業。
しかもベトナムの人は日本酒を飲むのか?
何の保証もありません。

それがいつの間にか、日本人の方たちがベトナム人の同僚や取引先、従業員を連れてきてくださるようになり。
欧米人、アジア人の方が増えて、そのグループの中にベトナム人の方々も交じるようになり。
今ではベトナム人同士のグループ、カップル、女性グループ、女性のお一人様までご来店くださるようになりました。

先日、Mua Craft SAKEのスタッフさんたちがいらっしゃいました。
Mua Craft SAKE(ホーチミンの酒蔵)のオーナーは韓国系カナダ人、杜氏はアメリカ人、マネージャーは酒ソムリエのベトナム人。
そして「新しい蔵人です」と連れてきてくださったベトナム人の方。
この酒蔵に日本人はいません(醸造指導は和歌山の平和酒造ですが)。

当店の日本酒をあれこれ試飲している様子を見ていて、その熱心さ、知識の正確さに、この人たちが、
また新たに日本酒に関わる人財を育成してゆくようになったら。
ベトナムの日本酒市場は、正しく日本酒を理解したベトナム人のプロたちで伸びてゆくだろうなと予感できるのです。

当店のスタッフTuさんには、サンプルや新商品が入ってきたら、必ず試飲してもらっています。
そして風味について、自分なりの感想や意見を言うようになりました。
お客様には特定名称酒の違いが説明できますし、お料理とのペアリングも提案します。
時間がある時には、JETROが発刊した日本酒の教本で勉強しています。

最近は常連のベトナム人のお客様も、「おすすめは?」と聞くこともなくなり、
自分で気に入った銘柄をお選びになるようになりました。

余談ですが。
現在、世界40ヶ国からお客様がいらっしゃるようになると、
その国の経済発展度と文化度は、日本酒の理解度と嗜好度におおむね比例しているなと感じます。

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一方…。
日本人のご年配のお客様がいらっしゃると「辛口しか飲まない」というのはまだしも、
当店のラインナップをご覧になって「見たこともない、有名じゃない銘柄ばかりだね」とおっしゃるので、
どのような銘柄がご希望なのか尋ねると「越乃寒梅」「雪中梅」「八海山」「上善如水」…。
30年以上の日本酒とのミッシングリンクを感じて、残念に思います。


※このラインナップで、見たこともない、と言われても。
 もう少しアップデートしてほしいですね。

また、ある日本酒を扱っている飲食店のオーナーさんは人手不足で困っていらして、
「でも日本人アルバイトでないと、ベトナム人って、どうしても日本酒、わかんないじゃないですか?」
とおっしゃって、大変違和感を感じました。

「ウチのスタッフは風味の違いも説明できるし、お料理とのペアリングもできますが…」
と、思いっきり話の腰を折ってしまいましたがw

ベトナムで日本酒ビジネスをやっていて、ちょっと残念ですね。

日本酒イベント

先週、3月19日(火)~21日(木)。
Saigon Exhibition & Convention Centre(SECC)で行われていた
「Food & Hotel Vietnam 2024」

「日本の国税庁は、日本産酒類プロモーションブースを設置し、
また特別企画として、会場内にて、セミナーブースの設置も予定しており…」
とJETROさんから案内メールをいただいていたのですが。

そのセミナーに、まさか自分が登壇するとは思いませんでした!
一時帰国の直前に、イベントの設営・運営を担当しているAABさんからお話をいただき。
ベトナム語への通訳者と交通費だけ支給、講師は無償ボランティアという条件ではありましたが。
私のベトナムに来た目的が「日本酒の普及」ということですので。
何か少しでもお役に立てばと、コンサルタントライセンスを保有している
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopにて、お引き受けすることにいたしました。

さて。
通訳はいつもお願いしている方が、お一人は日本に、お一人は日本からのお客様対応ということで。
今回は、初めて組む方とでしたが。
前もって資料を渡しておりますし、途中で不明な点は私に質問をしながら進めてくれましたので、
とてもやりやすく、助かりました。
欧米人へのインタビューも、流ちょうな英語で対応してくれましたし。
ありがとうございました。

さて。
お話の内容は、以下の通りです。

【第一部】…日本酒市場の動向

2014年~2024年現在。
ベトナムの日本酒市場の変遷と。
ベトナム初、日本酒専門の角打ちのある酒屋【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopの歩み

【第二部】…日本酒の基礎知識

はじめての日本酒 Làm quen với rượu Nhật
日本酒とは? Rượu Nhật là rượu như thế nào?
何を選べばいいの? → 違いが分かる人になりたい。大人の日本酒学。
Nên chọn loại nào? Muốn trở thành người biết
về sự khác nhau giữa các loại rượu. Người trưởng thành học về rượu Nhật.

第二部は、一昨年、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターでの文化体験講座でセミナーをさせていただいたおり、
作成したパワーポイントの資料を、時間の関係で、基礎の基礎だけお話させていただきました。

さて、10分前に会場入りしたのですが、お客様は誰もいらっしゃらなくて(涙)
その日、会場で落ち合うことになっていたビジネスパートナーにすぐLINEして来てもらい。
「おお、そんなところで何、してるんですか?」
たまたま、ウチのお客様が通り掛かられたのを、壇上から呼び止めてw

実際にセミナーが始まると、ベトナム人の方たちが集まっていらして、結局20名弱の方にお集まりいただきました。
後ろの方の席にいらした欧米人の方も熱心に聞いていらっしゃいましたが。
何語で理解しておられたのでしょうね。
パワーポイントは、画像、イラスト、動画を多く取り入れていましたので。
何となく伝わるかなと思いますが。。。

ベトナム語通訳も入りますので、時間が足りなくなるかなと思っていましたが。
途中、国税庁の方で準備していただいていた試飲用の日本酒を配ってもらい、
日本酒の飲み方についてもお話することができました。

件の欧米人の方が、説明している途中でグイッと一気飲みされていたので、やはり言葉は通じていなかったようですね。
このプラスチックのショットグラスでは、なかなか伝わりにくいのが残念です。

最後の質問コーナー。
ベトナム人の方は、必ず質問されます。
さっそく挙手されたのは、熱心にメモを取っていらした女性の方でした。
「甘口、辛口というのは、どうやって判断すれば良いですか?」
一応、日本酒度の話をしましたが。
酸度、その他の要因で数値化と味覚が一致しない、決めつけたくないという意図も働き、
任意であることから、表示されないことも多いという話もしました。

また別のグループの一人からは「普通酒」についての質問もありました。
日本酒は「米、水、麹」から作られると説明しているので、普通酒についてはあまり触れたくないのですが。
実際にベトナムで流通していますので、簡単に話しました。
あとでお名刺を交換させていただいたのですが、彼らは日本酒のインポーター、サプライヤーで。
この日はいらっしゃいませんでしたが、別の方が、当店にも営業に来たことがあります。
こんなに大勢、営業の方がいらっしゃるのですね。

この展示商談会自体がBtoBですので、来場者の方たちの多くは業界の方たちだと思うのですが。
熱心に聞いていらっしゃるのを見ていて、BtoCの試飲会やペアリングを行うと同時に、
BtoBのこういう機会(セミナー、シンポジウムなど)こそが大切なのではないかと思った次第です。

ちなみに前日は、日本酒のディストリビューターではベトナム一のSimba社、Binh社長が登壇なさり、
日本全国の蔵元を訪問された話をされたそうです。
逆に日本人の私が、ベトナム市場について話をしたというのが、
日越で今後ますます、日本酒の販路開拓・拡大において互いに切磋琢磨してゆける明るい兆しのように感じます。


※パワーポイントの資料ですが。
 第一部については急遽作成しましたので、ベトナム語訳も入れて、グレードアップしようと思っております。
 セミナーのご要望等ございましたら、ぜひ、【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopまでご連絡くださいませ。
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■ 角打ち【日本酒で乾杯!】⇒2022/09/27を持ちまして、Pham Viet Chanhの【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopに吸収合併いたしました。7年間、ありがとうございました。

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ベトナム初、日本酒専門「角打ちのある酒屋」です。試飲してからお酒を購入できるのは弊店だけ
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