【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

Pham Viet Chanh(ファンビッチャン)の【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopからお届けするホーチミン情報。
おすすめのお店、耳寄り情報、マメ知識、ベトナムと日本との違いなど、日々、ご紹介してゆきます。
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop:FB:蔵 KURA/Kaku-Uchi&SAKE Shop

アオザイ会

金曜日、毎年恒例のアオザイ会「チャリティークリスマスパーティー」が、
【Xu Restaurant Lounge】で開催された。
71-75 Hai Ba Truong Street, District1
http://xusaigon.com/

このレストランは、外国人が気軽に行ける、
ベトナム料理のレストランバーとしてホーチミンに最初にできた老舗店だそう。
欧米人で知らない人はいないほど有名だが、日本人で知る人は少ないらしい。

実際に、アメリカ人の友人は「私も最初にここに連れて来られた」と話す。

店内はラグジュアリーでモダン、とてもゆったりとしている。
二階ではショーも行われるようだ。

オーナーシェフ、グエン氏が提供するお料理は、伝統を取り入れたフュージョン料理。



※スープ(チキン、ヒラタケ)のお味がとても良く、
 サラダ(VIETNAMESE DUCK SALAD)もそれぞれの食材がうまくマッチングしている。



※右側はラムチョップみたいだが、レモングラスと白身魚(SEABASS)のグリル。



普段はディナータイムのみの営業だそうだが、
アオザイ会の会長がご懇意にしていらっしゃるとのことで、
特別に店をオープン、クリスマスランチをご提供くださった。
会費も会員30万VNDととてもリーズナブル!



30名ほど集まったクリスマスランチ会は、
「本の交換会」や外れなしの「ビンゴ大会」が催され、とても楽しかった♪

最後に飛び入りで、Xu Restaurant Loungeのすぐご近所の

【Moonshot】さんが、
https://www.facebook.com/moonshotsaigon/
化粧品、メイク用品を持って来てくださった。

Black Fridayということで、なんと、ALL 70% OFF!!!

さすが女性のみなさま。
みおさんが挨拶されて、メイク用品をテーブルに並べた瞬間、
わわっと群がり、化粧品を買い求めていらっしゃった。

私もちょうど、パーティーが終ったら、ビンコムセンターに化粧品を買いに行く予定だったので、
化粧下地、アイブロウ、マスカラ、リップなど買えて助かった。

今回、イベント会費の一部は、
ベトナム中部の台風復興支援への寄付に充てる。
さらに、受付に募金箱も設置し、寄付を募った。

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

約束していたベトナム人女性が、おそらくワインの勉強にでも出かけたのだろう。
今年初めからスペインに行って、帰って来られなくなった。

そこで。
11月初旬から、【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop
バーマネージャーの求人を開始した。

最初の頃はぽつぽつと応募があるものの、面接日時を伝えても、
音沙汰なし、「今、忙しい。時間が取れれば返事する」と、
あるまじき返事と応対の数々。

それにしても、どうして女性陣の履歴書はみな、
こんな厚化粧、ケバいヘアスタイルの「そっち系」の写真ばかりなのだろう。
ウチがアルコールを扱う飲食系だからそうなのか?
公的機関や商社など、企業の履歴書でもこんな写真で出すのだろうか?

それに対する、ウチの店舗マネージャーTuanの意見をブログに載せた。
2020/11/25
【ベトナム人同士だから余計、腹が立つ?】
https://sake.vietnhat.tv/e49307.html

あまり結果が捗々しくなかったので、
第二弾を投稿したのだが、Facebookから「差別的な表現」を理由に公開却下。

「女性マネージャー募集」としたからだろう。
日本ではNGワードの性別限定の応募条件。
ベトナムでは大丈夫だろうと思ったのだが、
Facebookはベトナムが運営しているのではない。
「女性」を削除して投稿した。

「もし男性が応募して来たらどうするんですか?」

と、心配げなTuan。
大丈夫、日本の人事は本音と建前は違うから。

それでも応募はぼつぼつ。

「この給与なら、もっと応募してくるはずですが…」

と言っても今の私には、「FUJIRO」さんほどは出せない。

「でも、飲食業界で働きたいと言う人、減って来ています。
 僕のまわりでも、辞めた人、多いです」

拘束時間が長い、夜遅くまでの営業、それでいて給与が安いからだろう。

「英語が問題なく話せる人なら、もっと楽な仕事。
たとえば企業の通訳やら事務職に就きたいと思います」

そしてはたと気づいた。
労働時間が短く給与が高めという好条件も、あくまで条件に過ぎない。
優秀な人が、ウチで働きたいと思わせる「モチベーション」にはならない。

焦って労働条件だけを公開してしまったが、
ウチの店はもっと高い志と、ぶれないコンセプトがあったではないか?

「私たちは、日本酒の普及のために、12月5日に、
 ベトナムで「初」の「小売店&バー」をオープンします。
 今、日本酒は世界的に注目されています。
 ベトナム人で、日本酒について知っている人や飲む人はまだ少ないですが、
 駐在の日本人、欧米人、ASEAN、東アジアの人たちに、
 今、日本酒ブームが起きつつあります。
 あなたには、ロンドンの教育機関が世界的に展開する
 日本酒講座を受講していただきます
 (講座はオール英語で行われます。講座費用は弊店が負担します)。
 SAKEソムリエになったり、
 日本酒専門の飲食店やバーを立ち上げるサポートもします。
 日本酒について専門的な知識を持つことは、
 世界的にあなたが活躍できるチャンス!でもあります。
 ぜひ、ウチの店で働きながら学んで、後輩たちをたくさん育てましょう!

私の事業計画書の「概要」から抜粋した。

SAKE講座がオール英語と言う時点で、英語ができないとダメなことが伝わる。

すると、驚いたことに、次々と応募が来た。
もちろん、男性もいる。

履歴を拝見すると…Too Much、今度は優秀過ぎる。
5ツ星ホテルやレストランに行かれることをおすすめする。
しかし、これがコロナ禍(か)の影響なのだ。

一人、凛とした意志の強い目をした女性の写真が目に留まった。
経歴を見ると、優秀だ。

面接時間を伝えるとちゃんと返事が来るし(これが当たり前なのだが)
面接時間の10分前に、面接場所に到着していた。

あら?やはり、写真は盛っていたのね。

流暢な英語は、X husbandが、アメリカ人だったらしい。
日本に行ったことはないが、日本文化にとても興味があると言う。
履歴書を拝見する限り、ひととおりのマネジメントはできるようだ。
日本語も覚えたいと言う。
何よりも、明朗快活で、凛とした受け答えがすばらしい。

小さいお子さんがいらっしゃるようだが、夜の営業も大丈夫、
土日は店が混むだろうから、平日代休でも良い、
てきぱき仕切って行く。

「ベトナムは、家族全員で子供を観るから」

日本のようにワンオペなどあり得ないのだろう。
家族、近所の方たち、友達などなど。みんなで子供の面倒を見ると聞いている。

Facebookには、給与は幅を持たせて記載していた。

こちらから提示しようかと思ったが、
「(相手に)聞いた方がいいです」
と、Tuan。
ここは郷に入ればである。

「以前のところではこれだけ頂いていましたが、
 今はコロナ禍で、どこもみな、苦しいです。
 これだけで良いです」

と6掛けの数字を出してきた。

っていうか、それってウチの条件の上限だったと思う。
賢い人だなと思う。

とりあえず、翌日の返事ということにして、Tuanと相談。

「優秀な人だと思います。でも、この状況が変わると辞めるかも」
とTuan。

よし、日本酒の世界に引きずり込もうw
この世界は、どこまでやっても尽きることがない。
それこそ、世界に向けて活動してゆけるチャンスがいっぱいあるのだ。

私もがんばろう!



※そろそろ乾季に入るホーチミン。
 清々しい夏の季節、到来だ!

着物

11月の着物会が、先日行われ、参加させていただいた。
私は3回目となる。


※恒例の階段での記念写真。

場所は3区に新しくできたホテル「Mai HOUSE」の2Fのレストラン
【C'est La vie】

ビジネスランチは前菜、メイン3パターンから、デザート2パターンから選べる。
独創的なフュージョン料理だったが、
チョイスが悪かったのか、食材にサツマイモ、じゃが芋と続き、
それぞれの食材の風味があまりマッチしていなくて、少しもたれた。







今回は、まりちゃんの着付けが素晴らしい!と着物会主宰の渡部(わたのべ)衿子さん。
ブルーに統一したコーディネートに、
キレイに開いた襟元がとても美しい。
昔、着付け教室に通っていらしたそうで、
ただ、教えてもらうままに着ていたが、それも時間が経てば忘れてしまう。
ホーチミンで衿子さんのご指導で理屈が分かり、
単に着るだけでなく、どこがどうなって美しく着れるのかが、
理解できたと言う。



教える人が違えば、こうまで違うのだなと思う。

私は、9月の着物会に着た白大島が、
身長160cm以上、身幅も男性並み、行きも左右各10cm以上も長いと、
衿子さんに指摘され、衿子さんが経営する着物縫製工場で、仕立て直していただいた。

2020/11/15
【大は小を兼ねる、は違うのよ。着物に付いて正しい知識を】
https://sake.vietnhat.tv/e49262.html

ということは、前回ブログにも書いた。

長襦袢も自分のサイズに合ったもの=着物の寸法に合ったものを
身に付けないとキレイに着れないし、着崩れる。

タンディン市場の前の生地屋さんで購入したシルク生地で
長襦袢を作っていただいた。

そして今回は、衿子さんに着付けをしていただいた。



いつも使っているお道具箱を持参した。
こうしておくとさっとスーツケースに入れて旅行にも出かけられる。
香港のイベントで着物を着た時も活躍してくれた。



お道具箱を覗いた衿子さん、「これは要らない」「これは必要」と、
ささっと仕分けをしてくださった。
衿芯2枚、紐1本(+1本)、伊達締め2本、帯枕、帯板、帯揚げ、帯締めがあれば良い。

衿芯は私の持っているのは固すぎる、
帯板はくにゃくにゃしなる塩ビ製の物が良いとのことでお借りした。
帯枕も今回は自分のを使ったが、衿子さん一押しの帯枕に替えたい。
伊達締め、コーリンベルトはOK。
紐は、以前、着物の着付けを二時間セミナーで習った時に、
先生からいただいた紐が良いとのこと。

と、私の持っているお道具は、ほとんどボツだった。

特に下着が重要だそうだ。
一度単衣の着物を着た時、ニップの形が少し出てしまったため、
着直したことがあったことがトラウマとなって、
それからユニクロのタンクトップブラが手放せなくなってしまった。

しかしブラと胸との間に段差ができると、シルエットが美しくない上、
着くずれの原因にもなり、絶対ノーブラでないといけないらしい。

「夏子」という着物用補正下着が衿子さんの一押しだ。
https://www.kimonokoubou.co.jp/c/wsu_underwear/u_compensation/natuko



「あなた、着物は、脱いだ時に美しいかどうかが肝心なのよ」

が、衿子流。

「私、脱ぎません」

「いや、脱ぐの!その時に色気のないのは、ダメなの!」

はぁ、、、そういうものかと、妙に感心してしまった。

レストランの時間が始まるまでに、スマホを帯の間に挟む挟み方、
色っぽい取り出した方など、いろいろとレクチャーいただいた。

銀座の有名ママ白坂亜紀さんが、
イベントの準備にホテルの会場を走り回っていらして、
その間もスマホで忙しなく連絡を取っていらしたのだが、
その時のキリリっとした美しいしぐさが目に焼き付いている。
あんな風になりたいなぁと思っていたのだが、
なかなか一朝一夕には身に付かない。

新宿二丁目のオカマさんがとても色っぽくて、
「彼女たちは、ずいぶん努力しているわよ。私たち女は適わない。」
と、衿子さん。

私も、同じく二丁目の方に、
「女に生まれたいうだけで、その上に胡坐かいてんじゃないわよ」
というようなことを言われたことがある。

すごいなぁと思った。

今回も目からウロコ、落ちまくり。本当に勉強になった。
衿子さん、みなさま、ありがとうございました!!

ベトナムに進出

今年秋。
JETRO開催「Japanese food & Kitchenware Sample Exhibition in HCMC」の展示商談会は、
展示会だけベトナムで行い、商談会は日本のメーカーさんとオンラインだった。

2020/10/28
【Japanese food & Kitchenware Sample Exhibition in HCMCのようす】
https://sake.vietnhat.tv/e49185.html

先日は、新潟県の地場産業(金属加工)で、
ステンレス素材の食器メーカーさん二社と商談させていただいた。
2020/11/13
【ジェトロオンライン商談会inホーチミン×新潟県燕市の地場産業】
https://sake.vietnhat.tv/e49259.html

↑こちらの商品群は高価で、とても買取りは難しいのだが、
12/5にオープンする【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop(Pham Viet Chanh)
のショーケースにてサンプル展示し、販路開拓にご協力させていただくことになった。

JETROさんいわく、
「ベトナムは食品だけでなく、口に触れる食器などの輸入規制(検査)がとても厳しいんです」

互いに、ビジネスパートナーの商社さんに、一応話は通してある。

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さて第二弾は、私がかねてより扱いたいと思っていた、
「甘酒」メーカーさん二社とのオンライン商談会。
角打ち【日本酒で乾杯!】にお越しのお客様の中に、
アルコールが弱い(あるいはダメ)なのだが、
お付き合いでご一緒していらっしゃる方も結構いらっしゃるのだ。

かと言って、日本酒バーでお茶やジュースを出すわけにもいかず。
ノンアルコールの甘酒(米と麹のみ使用)をぜひ!と思っていた。

アミノ酸やギャバが多く含まれる甘酒は、
「飲む点滴」とも言われ、睡眠の質を高め、健康によく、またお肌にも良いと言われる、

アルコールがダメな方にだけご提供するのはもったいない、優れものの飲料なのだ。

さて一社目は

■福島県「宝来屋本店」さん。
https://www.e-horaiya.com/
担当者は、タイにいたことがあるという鵜川幸子さん。

140年続いた老舗で、もともと「麹屋」だと言う。
「味噌」「もろみ」、「甘酒」などを作っている。
新発売の「かぼちゃあまざけ」、「抹茶あまざけ」、「黒ごまあまざけ」など、
ペットボトル売りの商品群が魅力的だった。
アメリカ、香港、フランス、スイスにもアプローチしていて、アジアは初めてだそうだ。
またペットボトルだけでなく、業務用として特別にパウチ充填でも提供可だと言う。

またこの鵜川さん。
緊張していらっしゃるのか、たびたび素っ頓狂な説明をしていらっしゃるのだが、
そんなことなどものともせず笑顔が絶えず、心に残る素朴さと誠実さがあった。
北国の人らしい白くふっくらとした肌、ほんのり赤いほっぺがとてもかわいらしい。

電話で音声だけだと、良い印象を持たなかったかも知れない。
オンラインでの人の印象というのは大切だなぁと思った次第である。

ぜひ、扱いたいと思い、今、お見積りをお願いしている。


※この夏大人気だったという「ゆずあまざけ」

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長野県「信州銘醸」の滝澤恭次社長。
http://www.shinmei-net.com/index.html

7割が日本酒の醸造だが、甘酒の生産もしており、
今回は甘酒でのベトナム出展となった。

基本的にサンプル展開をして来られたようだが、
台湾がとても興味を持っているようだ。

こちらは直接輸出(取引)が出来ると言う。
手続きに慣れていらっしゃるご様子だった。

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どちらのメーカーさんにしろ、弊店一社が名乗りを上げたところで、
販路開拓にはならない。

たとえば、イオンやファミリーマートの店頭に並び、
お客様にご購入いただき、さらにベトナム人に普及して、
やっと「販路開拓」と言える。

そこまでのお手伝いは、ウチにはライセンス的にもできないため、
あとはJETROさんのサポートになる。

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

週刊Vetterさんに、12/5オープンの
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop
の広告を掲載していただきました。

「蔵」のイメージがよく伝わる、明るく、とても素敵なデザインです!

2015年に角打ち【日本酒で乾杯!】の宣伝をしていただいた時と、同じサイズです。
当時は10月末にプレオープン、11月末にグランドオープンだったのですが、
9月末から毎週6回にわたって掲載していただきました。

そして…。

その影響力の大きさに、びっくり!
多くの方が、私がベトナムに移住してきた10月中旬時点で、
すでに角打ち【日本酒で乾杯!】のことをご存じで、
Vetter片手にプレオープン、グランドオープンに駆けつけてくださいました。

東京では考えられない!

さて今回、「ベトナム初」という表記についてちょっと一悶着。

「初」「いちばん」「ナンバーワン」という表記は、
クライアント側が証明しないといけないらしい。

これぞ、「悪魔の証明」と言われるヤツ!
「ないものを証明することの難しさ」は、安倍前総理も国会で詭弁のように繰り返していましたが。

以前、ある飲食店が日本酒を販売していたと主張するVetterさん。
その店を調べてみたら、もう閉店していました。

「ベトナム初」であることにこだわって3年、がんばってきたのに。
なくなってしまった店に「ベトナム初」を取られてはたまらない。

よくよく考えてみたのですが、
Vetterさんでは、「飲食店」と「酒屋」の区別がついてないのではないかしら?
今時の日本人が「酒屋」や「角打ち」についてよく知らないとしても無理はありません。

閉店したその店を調べると案の定、「飲食店」でした。
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopは「アルコール類の小売ライセンス」を取っていて、
業態は「小売業」。

また、業務スーパーさんに事業計画書を提出した段階でリサーチもしています。
ベトナムには確かに「日本酒専門、角打ちのある酒屋(小売店)」は存在していませんでした。
だから「ベンチャー支援金」が降りたのです。
事業名も、「ベトナム初、日本酒専門の「角打のある酒屋」設立

ということを説明して、

「逆に、日本酒専門の「角打ちのある酒屋(小売店)」があると仰るなら、
そちらからエビデンスを出してください!!」

こうして「ベトナム初」であることが認められたのでした。



※写真は、日本酒ソムリエのJesseが、Messengerで送ってくれました。

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

先日、ヤンシン市場近くの露店商にフルートグラスを買いに行った。
サンプルはほとんど陳列されていなくて、カタログを見て選ぶようになっている。
他にも飲食店御用達小物が所狭しと並べられている。

欲しかった「クッキングタイプのデジタルスケール」を見つけたのでサッと手に取り、
「いくら?」

後でウチの店のマネージャーTuanに指摘された。

「欲しいものを見つけたら、まず指差しして、
お店の人に『いくら?』と聞いてください」

欲しがっていると分かると、ぼったくられると言うのだ。

「今日は、ベトナム人の僕と一緒だから大丈夫だと思いますけれど」

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求人に応募してきた人に面接の日時をメールで伝えたところ返信がない。
電話にも出ない。
ベトナムあるあるなので、気にしないでいると。

「こういうのはダメですね!」
バッサリ!のTuan。

「一応、何らかの理由でメールが送れないということもあるし」
と、とりあえず面接の時間に待つ私。
もちろん、来ない。

次の人もやはり返事が来ない。
やっとメールが来たと思ったら「今、忙しくて、時間ができたら返事します」とのこと。
「これって、ベトナムでは普通のこと?」
「いや、こんな態度、良くないです、断りましょう」

次の人は「面接に行きます」と返事があったが、時間になっても来ない。

「ダメですね。5分待っても来なかったら、切りましょう」
あくまでキッパリ!のTuan。
「何か事情があるかも知れないので、電話してみましょう」

すると、飲食店なので、16-17時の間に来てほしいと言う意味だと思ったという。
今から20分後なら伺えますと、比較的誠実。

「20分経って来なかったら、切りましょう」
あくまで突っぱねる。

そういうTuanは、時間に遅れたことがない。
むしろ少し早めに来て、パソコン作業をしたりして待っている。

「友達からも、厳しすぎるって言われます」

お茶するにも、遅れて来たら友人に怒るのだそうだ。
日本ではそれが普通だが、ベトナムでは珍しい。

「僕は、決して『できない』って言わない!
もし力不足で本当にできなければ、できる人を見つける」

私にも「普段通り、難しい日本語を使ってください」と言う。
周りの人が、気を使って易しい言い回しをするそうで、
すると、日本語レベルが下がって来るのを感じているのだそうだ。
ビジネス用語、金融用語、日本語独特の言い回し、四文字熟語…

最近、聞いて来たのが「利率」「利子」「振込と入金の違い」「前途洋洋」など。
ベトナムの若い一般の人たちは、銀行関係の言葉が苦手だそうだ。

ところで彼は、ベトナム人に日本語を教えていたそうだ。

「30歳過ぎた人はもう、ダメですね」

記憶力が極端に下がると言う。

彼は25歳なので、まだあと5年は上昇の一途を辿るに違いない。





※久々にランチで行ったベトナム料理「DI MAI」。
 「こんなオシャレな店、知らなかった」そう。
 調度品などはフランス調だと言う。

角打ち【日本酒で乾杯!】

11/23は2015年に、角打ち【日本酒で乾杯!】をグランドオープンした日です。

ちょうど昨日で5年が経ったのですね!

5年前の11月のスケジュール表を開いて、今さらながらに驚くのですが。

五反田で名古屋の友人と、当時走りだった「燻製の店」で飲み、
渋谷で地歌舞を撮影して、
女性起業家のためのコミュニティー【Grow up!】のランチ会を主宰し、
DSUさんで、最後の舞台撮影を終えて翌日には現像、納品。
五反田から奈良への引越し作業を済ませ、
その夜は東京奈良県人会に参加して夜行バスで奈良へ。
一週間で奈良への転入の手続きや引越荷物の片付け、
大神神社の酒まつりに参加し、ベトナムへの移住準備をし。
ベトナムに着いた翌日に奈良の友人をメコン川ツアーにご案内し、
その翌日はベトナムで初めて開催された和僑会世界大会に参加。
そしてその翌日には角打ち【日本酒で乾杯!】をオープン!

こんなハードスケジュールをこなしていたなんて、若かったなぁと思う。

さて6年目に入った今、もうそんなバタバタなスケジュールは無理だ。
落ち着いてPhamVietChahnでオープンする
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopの準備をすすめている。

それでも今週来週は、
商談会、ワインの試飲会、日本酒ペアリングイベント、
着物会、アオザイ会ランチ会、英会話グラスのX'masランチ会と目白押しだが、
優秀なスタッフやチームがサポートしてくれているので、
安心して自分にしかできないところを準備している。

昨日、一応内装工事は終わった。
あとはトイレットペーパーホルダーがどうの、若干の直しや追加工事が残っているだけだ。
ライセンス関係も問題ないと聞いている。

12/5(土)オープンは、おおむね大丈夫だろう。
しかし、とんだところで番狂わせが起こるのは世の常、ベトナムあるある。
油断は禁物だ。

ちなみに角打ち【日本酒で乾杯!】オープン記念日の昨日、
奇しくも、私がレギュラーで【日本酒で乾杯!】に入る最後の夜となった。

そして11/28(土)の昼飲み営業をもって、
昼飲み営業、および私が角打ち【日本酒で乾杯!】にレギュラーで入るのは最後となる。

ということに、昨日気が付いて、お客様にささやかに祝っていただいた。

店を閉めてから、しんみりと店を見渡す。



お客さんが遅くまでいらして、片づけが終った夜中の0時過ぎ。
よくここで、一人静かに1時頃まで、メニューを練り直したり、
反省したり、アイデアを出したりしていたなぁ…と思う。

今日火曜日からは、4人のチーママと日曜日営業のマスターで、
角打ち【日本酒で乾杯!】は回って行く。

日本酒がリーズナブルにあれこれ楽しめる店、
情報交換の場、憩いの場として、今後ともどうぞご愛顧のほど、
よろしくお願い申し上げます。

おすすめ(飲食店)

Pham Viet Chanh通りの

【京いち やきとりとおばんざい】

今、焼き鳥50%オフをやっている。

それはともかく、Facebook
https://www.facebook.com/kyoichi.vietnam

で紹介されていた

「エビ焼売パクチー盛り」

にそそられて、さっそく京一にGo!

私のお気に入りの席、入り口脇のカウンター。
シールド越しに焼き鳥を焼いているのを目の前で眺めながら、
時折、その後ろに設置されたテレビも観られる。
静かにくつろぎたいお一人様にはちょうど良い。

さて、さっそく「エビ焼売パクチー盛り」を頼む。



パクチーとこの焼売、タレは良く合う。

その前に、このエビ焼売がめちゃくちゃ美味しい。

プリプリの海老に、ぷるんぷるんの皮。
そしてこのタレは赤味噌を使っている?
コクがあるのに、しつこくない。
このエビ焼売はおすすめだ。

「パクチーは苦手」という人も、パクチーを外していただいたらどうだろう。

焼き鳥は「塩、タレ、生胡椒」を選べる。
(上写真、左から「つくね」「はつ」「鶏皮」)

店員さんは迷わず「塩がおすすめ」と言う。

私はレバーを生胡椒で焼いてもらった。


(写真左、「うずら煮卵」「レバー」)

ベトナムはフーコック産の胡椒が美味しい。
フーコック産かどうかはわからなかったが、
生胡椒の(日本で言うならば山椒に似た)青い芳香が鼻腔を抜ける。
レバーの濃さと生胡椒の刺激が良く合う!

店のおすすめは
「鶏皮は2日かけて仕込む為、売り切れ必至
お一人様5本までとなっております。」
だそうだ。

「レッドデビル(激辛スペアリブ)
10種以上の香辛料とフレイバーを絡めた激辛スペアリブです!
辛いのが苦手な方はご注意ください!数量限定のためお早めにご注文下さい。」
私は辛いのは苦手なので、パス。

他にも、おばんざいセットも人気だ。

ベトナム人カップルも来ていて、この人たちはお好み焼きを頼んでいた。
(ちらっと麺が見えたので広島焼き?)

元々鉄板焼きの店だったので、お好み焼きメニューも健在だ。



担担麺もあるのね。

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

和のテイストで、「ミニマル」なデザイン。
酒屋と角打ち、そして「蔵」のイメージ。

蔵や角打ちを観たことも体験したこともない、それどころか、
日本に行ったことすらないベトナムの人には難しかったと思う。

応募してすぐにお返事してきた方は。
私も知っている企業さんのお仕事もされていて、
センスの良い、女性のデザイナーさんだったが…
私の説明の仕方が悪かったのか、「居酒屋」風。
日本酒と言えば、お猪口なんだろうか。
昭和チックなデザイン一択だった。

もう一度、色、モチーフ、イメージなどを伝え直したところ、
しばらく音信不通に。

ある日突然、プロとして遺憾ながら、
今回の仕事は降ろさせてほしいと返事してきた。

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次に応募してきたのは、フリーランスで男性のグラフィックデザイナーさん。
こちらは最初から、キチンと要望を伝えた。
Pintrestでピックアップした「ミニマル」なロゴの数々や、
杉玉、蔵のイメージを送った。

「来週の火曜日にはデザインを上げます」

と言っておきながら、こちらもしばらく音信不通。
木曜日中にサンプルを上げなければキャンセルすると言ったら、
何とか三点上げて来た。
パソコンが不具合で…と、証拠写真を送って来た。
っていうか、プロだったらサブ機は用意してなくてはならない。
私もカメラもパソコンも、必ず二台以上で仕事をしてきた。

それはさておき。
デザイン自体は悪くない。

ところがここからがまた大変!

店の名前は「蔵」である。
漢字を入れて欲しいと伝えた。

私は「Kanji」という英単語を使ったのだが、
修正されたデザインには「蔵」ではなく「Kanji」と文字が入っていたw

「砂名さん、日本に詳しい英語圏の人には『Kanji』で通用するけど、
 普通のベトナム人には無理だよ。『Chinese Characters』と言わなくちゃ」

ウチのマネージャーTuanに指摘されて、
ベトナム語でも何度も伝えてもらったが、
二、三回伝えて、やっと変更できた。

「Gold」と言っているにも関わらず黄色で作成してきて、
何度か「違う」と言い続けて…やっと理解してもらって…

やっと出来たのが、このデザイン。



「蔵」のイメージ、酒屋や角打ちのイメージが出ていると思う。

そしてここからがまた時間が掛かった。

没になったデザインも納品するわ、
「名刺になったら」「タグになったら」「鞄になったら」
と、要らない展開をPDFで、しこたま送ってくる(これらは無料だったが)。

この時点でやっと見積もりが出てきた。
普通は、作業に入る前に見積もりを出してくるものだ。
こちらも、うっかりしていた。

とは言っても、日本の相場を知っているので1/3ぐらいの安さだが。
一連のやり取りや、仕事の理解度、仕事の仕方など見ていると、
到底プロとは言えない。
まだ駆け出しのインターンと言ったところ。

値切る。
「これが相場だ」と反論して来たが放っておいたら、
「いくらだったら?」と聞いて来る。
8掛けくらいで提示すると、すぐにOKしたw

さて、家賃とコンサルフィーの支払いに銀行に行ったついでに、
デザイン料の支払いを済ませた。

で、こちらもうっかりしていたのだが、
「PDF」と「ai」データを送ってもらっておきながら、確認していなかった。

そして「ai」データを開いてまたびっくりした!
PDFをaiデータで読みこんだだけだったからだ。

これでは意味がない。
案の定、「Liquor Store Sake Bar」部分のフォントが文字化けしている。
デザイナーさんは購入するなどして、フォントを多く持っているものだが、
クライアント側のパソコンが同じフォントを持っていなければ、
似たような別のフォントに置き換えられてしまう。

なので使用したフォントを送るか、アウトライン化して欲しいと伝えた。

ところが、次に送って来たのがこれ。



だからぁ、ウチにはこのフォントがないので、アウトライン化してくれ!
と言っても通じない。

埒が明かないので、
「フォントの文字化けを防ぐために、アウトライン化する」
の方法を説明したページを検索して(日本語だったが)送った。

「ああ!」

送って来たのだが、肝心の文字化けしたところだけアウトライン化していない。

またやり直しさせる。

最後に送って来たのは、さすがにすべてにアウトラインを掛けていたが。
アウトラインは体系化して(エリアごとに)掛けないと、
不要な部分と一緒にアウトラインを掛けると、
不要部分を削除した時に、必要な部分も消えてしまう。

でもまあ、良い。

ロゴ部分だけ切り取り、あとはばっさり削除した。

「無料でネームカード、ショップカードも作りますよ♪」

と言って来たが、

私は「Bye」の一言で終わらせた。

疲れる…
でも、私も写真の仕事を始めたばかりの頃は、
こういう未熟な部分がいっぱいあって、
クライアントさんたちが温かい目で見てくれたから乗り越えてこられた…そう思うと、
「がんばってね」
と思う気持ちもないではない。

おすすめ(飲食店)

先日土曜日は、昼飲み営業のあと、夜の営業も続けて入ったのですが。

夕方の時間、早い夕食を、どこに行こうかなー。

ちょうど「牛角」さんの割引チラシを持っていたので、さっそくGo!

昨今は女性でも、ラーメンや丼物のファストフードぐらいは、
カウンターならお一人様でも気にならないけれど。

さすがに「独り焼肉はねぇ」と思っていたが、
「牛角」はカーテンで仕切られていて半個室なので、
気兼ねなくゆっくりできる。

ふふ、ワインも頼んじゃえ!



お肉は「さっぱり大人の塩ロース」
160,000vnd⇒120,000vnd(≒600円)

サラダはたっぷりでも、嬉しい。



最後はお店で一番人気のバニラアイス。
黒蜜と、きなこが掛かっている。

ベトナム人の家族連れ、お一人様の日本人客、夕方でもぼちぼちお客様がいらっしゃるようだ。
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■ 角打ち【日本酒で乾杯!】⇒2022/09/27を持ちまして、Pham Viet Chanhの【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopに吸収合併いたしました。7年間、ありがとうございました。

■ 【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop
ベトナム初、日本酒専門「角打ちのある酒屋」です。試飲してからお酒を購入できるのは弊店だけ
 FB:蔵 KURA/Kaku-Uchi&SAKE Shop

40/28 Pham Viet Chanh, P.19, Dist.Binh Thanh
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 月曜日~日曜日 18-22
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