歴史、文化、風土
欧米など、外国資本の会社で仕事をしている方たちは、
改めて「元号」の存在に気づくと言うか、
ほとんど使わないので、
日本に一時帰国した時に、さまざまな文書や書類に元号表記されていると、
たいへんとまどうようです。
「ややこしいから(なくしてしまって)、西暦だけ使えば良いのに」
という、畏れ多い意見もあります。
私は「元号」というのは、単なる年の表記ではなく、
日本の成り立ちと歴史を表す、
れっきとした徴、象徴のようなものであり、
その長きにわたって、他のどの国にも例のない「誇り」であると思うのです。
それを日常的に使用するかどうかは別にして、
なくしてはならない大切なものだと思います。
「平成」には、昭和天皇の崩御とともに慌ただしく新しい御代が始まり、
また殆どの方たちにとっては初めてのことであり、
あれよあれよと言う間で、
覚えているのは小渕官房長官のテレビでの映像だけ。
何が、どうなって、そういう経緯に至ったのか、
私たちはよくよく考えることもなく、今に至っていますが。
いよいよ平成が終わるころになり、
しかも天皇の生前退位という、
これまた近代以降、初めてのことで・・・
※過去の生前退位は文化14(1817)年
仁孝天皇に譲位した光格天皇だそうです。
これまで新元号に署名されるのは、
新しく即位される天皇だったのが、
今回は、まだ皇太子が天皇に即位されていないので、
平成天皇が「明仁」と署名されることについて、
異論も出ているようです。
いずれにせよ、次の世は、何と言う元号になるのか…
「M」「T」「S」「H」を除いて、
アルファベット26文字のうち、
日本語の頭文字としては成立しない文字は除くと、
そう、種類があるわけでもなく、
ああでもない、こうでもない、と、かまびすしい今日この頃。
「こういう話、会社でしても、みんなまったく関係ないので、
寂しいんだよなー」
確かに、この感覚は、日本人同士でしか伝わらない。
日本にとっては歴史的出来事も、
ベトナム人には何のことやら…ですね。
いよいよ、4月1日午前11時30分に、発表になりますね。