【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

Pham Viet Chanh(ファンビッチャン)の【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopからお届けするホーチミン情報。
おすすめのお店、耳寄り情報、マメ知識、ベトナムと日本との違いなど、日々、ご紹介してゆきます。
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop:FB:蔵 KURA/Kaku-Uchi&SAKE Shop

風物

出かける準備ができて、部屋から出ようとすると、
サービスアパートメントの入り口付近で大きな音がした。

何かがひっくり返ったか、落としたのか…

特に気にも留めず、ロビーにいるメイドさんに挨拶すると、
いつもはニコニコしている彼女が、
不安そうな表情を見せ、挨拶を返さなかった。

訝しく思いながら、アパートの玄関のドアを開けると、こんな状態。



階段の角が欠けている(写真中央少し右)。
危ないー。あと1分、早く部屋を出て、この下を通っていたら…。
私の頭がこの状態になっている。

シャッター周辺の入り口の枠組み、タイル部分の上一辺が、
まるごと剥がれて落ちている。



ベトナムあるある~。

2017/12/13
【高層ビルから窓ガラス落下!あわや大惨事か!?】
https://sake.vietnhat.tv/e34698.html

2020/09/24
【横断歩道でないところを渡ったら、罰金8万VND?】
https://sake.vietnhat.tv/e48998.html
※こちらは、街路樹が折れて落ちたことが書いています。

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その夕方、店の掃除をしていると、急に電気が消えた!
ウチの店が入っているこの一棟だけでなく、その前の路地も真っ暗だ。

こんなどさくさな時にも、
律儀に注文されたお酒を受け取りに来られたお客様がいらして、
懐中電灯で下から顔を照らしてご登場。
まるでホラー映画のようだ。

「スカイガーデンも、一瞬、エレベーターが止まりました」

さっそく偵察に、外に出てみる。
周辺のヘムはもちろんのこと、
レタントン通りに面した南側一列が真っ暗。



「牛めし屋」のオーナーさんも駆けつけていらして、
「何か工事あるとかは、聞いてなかったんですけれど…」
と、スタッフがデリバリー分の注文を、懐中電灯で照らしながら作っていた。

停電は20分続いた。まだ短い方だ。
最長、1時間半というのがあった。
営業時間内で、お客様がいらした時もあった。

一時間半ともなると、エアコンは切れているので暑いし、
ファンが回らないので、酸素も少なくなってくる。

蝋燭を付けると明るくて、雰囲気も良いのだが、
いかんせん、ますます酸素が少なくなるし、暑くなる。

そんな中、この非日常を愉しみつつ飲みながら待つお客様たち。
子ども時代の肝だめしのような心境なのか。
声の主の顔も見えない中、会話が弾む。

そして何の前触れもなく、パッと、室内が明るくなった瞬間、
歓声が湧く。
外からも一斉に聞こえてくる。

一緒にこのトラブルをやり過ごしたと言う連帯感が生まれ、
お互いの顔が見えたとたん、親近感が増し、
「乾杯!」となる。

と、良い事づくめではない。

タイミング悪く、一人ぽつねんと、暗闇の中に取り残されることもある。
いつ、光が戻って来るか分からない。
スマホのバッテリーが切れるかも知れない不安の中で、
効率的に電気を使用しながら、時間をやり過ごすしかない。

【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

新店舗がオープンしたら、
店の中心となって任せられる人間として、
本契約するベトナム人スタッフに、
今、立ち上げから手伝ってもらっている。

大学で日本語を学んでいた二十代半ばの男性。
日本語もストレスなくやり取りできるが、英語の方が上手だ。
しかし私が使う、日本語のビジネス用語ともなると難しいようで。

「今、調べながら返事を書いてるので返事が遅くてすみません」

いたずらに「出来る」と安受けしないところ、
分からなければ自分で調べ、学ぶ姿勢に好感がもてる。

普段、日本人と一緒にいることが多いらしく、
「最近、日本語が上手になってきました」

そして「もっと(日本語も、日本酒のことも、日本のことも)勉強したいです」
意欲的だ。

彼に決めたいちばんの理由は。

「感謝の気持ち」を言葉にして、ちゃんと伝えられることだ。
日本人でも不満たらたら、相手の揚げ足取りや批判ばかりで、
自分がどうしたいかもちゃんと答えられない人がいる中。
いろいろと紆余曲折があったと聞くが、たいへん前向きである。

さて。
「条件」と言っても、本丸は給料のことだが。
飲食店の相場は、ホントにピンからキリまで。

最初は少なくても、ヤル気があって結果が伴えば増えるような提案をした。
金額的には満足だったようだが、諸条件について質問が返ってきた。

職場付近でのバイクの駐車場代はどうなのか?
さしずめ「交通費」か。
店舗は小売店なので、デリバリーのバイクが留められるスペースを考えている。
もし留められなかった場合は、別の場所を弊店持ちにした。

そしてベトナムらしいなと思ったのが「ランチ代」。
一日いくらと「ランチ代」を出す店や会社がある。
しかし、これは却下。
「これでお昼、食べなさい」とお金を渡す親になった気分になる。
できるだけ店で賄を作ったり、デリバリーを取ったり、
一緒に外で食べた時は、すべてコチラ持ち。
コミュニケーションやミーティングの場として、
食や飲食店のリサーチや学びの場として活用したい。
さしずめ、仕事場でのビジネスランチだ。

そしてまずは11/1(日)、
ロンドンにあるワイン・酒の教育機関と、RedApron主催の、
「WSETの日本酒講座」は受けてもらうことにした。



※「丸金」で焼肉定食ランチ(175,000vnd≒875円)。
 美味しくてリーズナブルだ。
 ミーティング中も、私はワインw

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2020/09/15
【立ち上げる店舗の名前は【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop③】
https://sake.vietnhat.tv/e48942.html

2020/08/13
【「角打ちのある酒屋」(小売店)の立ち上げを、スタートします!②】
https://sake.vietnhat.tv/e48719.html

2020/08/11
【え?プレゼン?失敗の面接?@ZOOMで兵庫県×ホーチミン①】
https://sake.vietnhat.tv/e48708.html

イベント

25日の金曜日、
【Butcher Manzo & Craft Beer Bar】
で、
【17名様限定|ワイン&フードペアリングパーティー】
が開催された。

昨年5月、日本酒&フードペアリングを開催させていただいた。
今回は、ワイン。
ワインソムリエ(Red Apron)の石橋さんが、ワインの紹介と案内をしてくださる。

今回は、Manzoに常備しているワインでのペアリングだった。

■スパークリングワイン
-DB Family Selection Brut (Australia/ De Bortoli/ Chardonnay, Pinot Noir)

ウェイティング時間に、別室でスパークリング。

■白ワイン グラス
-Sangre de Toro (Spain/ Torres/ Parellada, Grenache Blanc)

〇冷菜…タコとアカドのワサビ醤油マリネ



まろやかなアボガドとワサビとの相性が良く、爽やかな白ワインが軽やかに合う。

-Santa Digna Gewurztraminer (Chile/ Miguel Torres/ Gewurztraminer)

〇冷菜…マンゴーと生ハム(バルサミコ風味)(写真上の下の一品)

蛸と同じ皿に盛りつけられている。
「マンゴーと生ハムは、次のワイン(Santa Digna Gewurztraminer)の方が合います」
とアドバイスがあったのだが、両方のワインで試してみた。
Santa Digna Gewurztraminerの方が華やかな薫りで、レモンに似た柑橘系の酸味が強い。
ペアリングした料理をより一層甘く、濃く感じさせる。
最初のワインSangre de Toroでは料理の風味が引き立ちにくく、
どこか物足らなく感じてしまう。

■赤ワイン

-Mixtus Syrah, Malbec (Argentina/ Trivento/ Syrah, Malbec)

〇キャラメルダックパテ/自家製パンとバゲットパンを添えて



このキャラメルダックパテはこのお店の一押し。
赤ワインと口に含んで、まろやかな旨味の化学反応を愉しむ。

-Goats do Roam Red (South Africa/ Firview/ Shiraz,

〇炭焼き熟成サーロインと炭焼きヒレ肉の盛り合わせ
サイドディッシュ・マッシュポテト



美味しいものをちょこっと食べたい派の方には、このぐらいの量が、ちょうど良い。
塩とお肉と、濃い目の赤ワインで、至福の時ー。

-Grenache, Mourvedre, Petite Syrah, Cinsaut, Carignan)

〇パルメザンとゴルゴンゾーラのチーズ/ドライフルーツと一緒に



チーズあたりになると、色んな赤ワインが混在してきて、
どれがどれか分からなくなってくる。
同席の方たちとのお話も弾むしね。

さて、これで900Kvnd(≒4,500円)のコースはとてもリーズナブル!
このコースが定番であれば良いな。

ワインは、料理ごとに合わせたいのだが、ボトルだと5本空けなくてはならない。
その点、グラスワインで赤・白、各4~5種類以上、用意している店は少ない。

食事の量もこのぐらいがちょうど良く、
ちょこっと美味しい料理があれこれ食べられるので、
満足度はとても高い、素晴らしい夕べだった。

お腹も八分目ぐらいのところなので、もう一軒行きたい!という要望も叶えられる。


※ワインソムリエの石橋さん。
 後はButcher Manzo & Craft Beer Barの店長、馬場さん。

で、角打ち【日本酒で乾杯!】にGo!
ワインの口だったのが、また違った清々しさが新鮮だ。

ワインと日本酒と、ミックスしたフードペアリングもありかも知れない。

日々の雑感

4月の新学期に来越するはずだった25名の日本人学校の先生も、
14日間の隔離生活を終えて、無事、就任され。
延期されていた入学式も無事、開催された今月9月。

ホーチミンの日本人学校では、コロナの影響で休校となった2月以降、
早くからリモート授業が開始された。

親御さんも、家で工夫して自習をさせているお話をお聴きした。
日本の書籍が売っている本屋さんで、自習用のドリルを買ってこられたそうだ。

社会や理科とは違って「生活」というカテゴリーがあるのだそうだ。
そこには今、日本では真っ盛りの「秋」について学習する項目があった。

「秋に、あなたが観たものに、✔をしなさい」

コスモスの花や、カマキリの卵の絵など、秋の風物が描かれている。
お話し下さった方のお子さんは、今年4月から小学校一年生だが、
ベトナム歴は5年ほど。
私より長い。

一時帰国でテト(冬)や春休み、夏休みに日本に帰ることはあっても、
物心ついてからは、秋には日本にいない。

「『秋』ってナアニ?」

そもそも、「秋」を知らないのだ。
レタントンの蕎麦屋に「春夏冬(しゅんかとう)」というのがあるが。
まさに、彼が「春夏冬」なのだ。

それでも、イチョウとモミジの葉は、何色に変わる?
という設問にはちゃんと「黄色」「赤色」と答えていたそうだ。
テレビか、インターネットか何かで、観たのだろうか。



※サントリーウィスキー山崎蒸留所に行った帰りに寄った、
 大山崎山荘美術館入り口のお庭にて撮影した時の写真です。

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さて、小学校に上がったら水泳の時間がある。

日本人学校にもプールがあるが、小学校一年生でも、
ほとんどの子供がすでに泳げるのだそうだ。

「みんな、レジデンスのプールで泳いでいるから」

全員が全員ではない。
が、多くの駐在員のこちらでの住まいは、プール付きのレジデンスも多い。

スイミングスクールに通っている子もいるし、
ベトナム人コーチを雇って、プライベートレッスンを受けさせている人もいるそうだ。

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先日、コロナの影響で日本に帰された駐在員の妻、子どもたちの、
日本での苦労が記事になっていた。

バラバラになった駐在員家族 再入国できず不登校の子も
https://digital.asahi.com/articles/ASN9G338RN84UHBI00F.html
9/15付、朝日新聞

トップにインタビューされていたのが、ホーチミンの駐在員の家族だった。

「ホーチミンの友達に会いたい」と寂しそうにする娘...

ベトナム側での隔離期間が短縮される…という決定が公表されたばかりだが、
実際にはまだ、実施されていない。

前回、個人や企業独自で手配したホーチミン市内のホテルで隔離組の中には、
家族連れもいたようだが。

「ウチの子供は、二週間の隔離は絶対無理だなー」

と、ドリルのお話をしてくださった方。
その横で、子どもは無心にゲームで遊んでいる。

二週間、ゲームで遊べると言ったら、案外そうでもないのかも知れないと思ったりもする。

ホーチミン女性起業家の会

10/3(土) 12:00~14:00
【FUME】
74/7L Hai Ba Trung Ben Nghe Ward, District 1

参加費はランチ代とお飲み物代実費です。
ランチのお料理は420k+VAT

まだ後、1名様のお席がございます。
Facebook経由でも良いですので、ご連絡くださいませ。
https://www.facebook.com/events/635240013831255
今朝までは残り3名様でしたが瞬く間に…
なくなりしだい、締め切らせていただきます。

主宰はエラスチン美容の清水麗子さんと月森の2人。

清水麗子さんはアオザイ会でスピーカーをされたときに
ご挨拶させていただいてからのお付き合い。
その後、麗子さんが講師を務められたセミナーに参加させていただいたり、
ご飯を食べたり、一緒に飲んだり。

いろいろとお話をさせていただく機会があり。

摩訶不思議なパワーと感性をお持ちになっていらっしゃって、
それでいてユーモラスで惹きつけられる魅力が満載の女性です。
確実なビジネスの展開の仕方、スケールが大きいので、
私など及びもつかないのですが、いつも勉強させていただいております。

先日のランチ会で、二人のインスピレーションがシンクロしました。
「定期的にビジネスパワーランチをやろう!」と互いにヒラメキ、
3分後には会が発足(Facebookページができていた)していましたーw

毎月1回、開催してゆきます。


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東京では2013年9月~2015年、女性起業家のためのコミュニティーを主宰していました。
私自身が資金調達や資金繰り、経営に悩んでいて、
自治体や省庁が主催する会で相談するのですが、
コンサルタントや士業、企業をリタイアした相談員はほとんどが男性で、
どうもしっくりこない。

そこで、ご紹介いただい中小企業診断士でビジネスコンサルタントの五十嵐暁美さん、
弁護士の中井陽子さんとともに、
女性起業家のためのコミュニティー【Grow up!】を立ち上げました。

会社を辞めて、夢だった企業をしたい。
主婦だけれど、家庭と両立させて起業してみたい。
多くは身の丈企業なのだけれど、会社でも「経営」という部署で
働き、任され、学ぶ機会が少ない女性たち。

何から始めればよいの?

そんな方たちのために、
起業セミナーや法律相談をはじめ、自己啓発、
資金調達、資金繰り、融資、財務・税務、雇用育成、
ウェブ制作、広報戦略、写真撮影から、
プレゼン・スピーチ術、ウォーキング、着物の着付けなどのセミナー、
補助金活用、確定申告などの相談会やフリートーキングなどを
計65回、開催してきました。

キックオフイベントをはじめ、お茶会や写経、商品展示会など、イベントを開催。

着物やお茶、写経といった日本の伝統文化を取り入れたのは、
女性のたおやかな感性や美意識、日本の伝統文化は、
ぜひビジネスに取り入れるべき、と言う、
五十嵐先生をはじめ、強い想いでした。

それは、私が末席に加えさせていただいている、
白坂亜紀さん主宰する、志高い女性起業家の会「銀座なでしこ会」もそうでした(今も会員です)。

銀座を中心に、ランチ会も12回、定期的に開催しました。
ランチ会はいつも10~20人ぐらいの方たちがあつまり、
毎回、どなたかスピーカーが、専門分野について話をしてくださり、
各自自己紹介、近況報告といった形で行われました。

ホーチミンに来てからは、恥ずかしながら私自身なかなか余裕がなくて、
そろそろ、あったら嬉しいなー(他人任せな言い方ですけどw)と思っていたタイミングでした。

※今は【Grow up!】はクローズしています。

 中井陽子先生は「ルーチェ法律事務所」(銀座)
 https://www.luce-law.jp/lawers/
 でご活躍、著書も多数です。

 五十嵐暁美先生は「株式会社Office Aube オフィスオーブ」(銀座)でご活躍。
 https://office-aube.com/
 経営コンサルタントとして、日本全国を飛び回って、
 多くの女性たちの活躍をサポートしていらっしゃいます。

まめ情報

「横断歩道でないところを渡って罰金8万VDN、取られた」…という話をお聴きして驚いた。

逆にベトナムで、横断歩道を渡る人がいるの?と思うのだがw

経緯はこうだそうだ。

レタントン通り(車道)を横断しようとしたら、
近づいてきたバイク(ベトナム人)がよそ見をしていたようで、
接触事故を起こした。
歩行者(日本人)は転倒して怪我をされたようで。
後日、警察に出頭した。

すると、バイク運転手の免許証が没収されていて、
(デスクに置かれているのを、見せてくれたそうだ)。
どうやら取り調べをしたようだ。

もちろん、よそ見をしていたバイクが圧倒的に悪いのだが。
公安が言うのは。

「でも、あなたも、横断歩道でないところを渡っていたでしょう?」

あなたも悪いのよと言外に匂わされ…8万VNDを請求されたらしい。

まあ、たかだか400円ぐらいのことなので、すんなり支払われたそうだが。

こんな話、初めて聞いた。

ベトナムで交通事故に遭遇したら、
外国人である私たちは、とんだとばっちりを受けないよう、
速やかに現場から立ち去るべし、というのは
経験者の教訓として受け止めている。

また交通事故を起こした場合、
法律に則って処遇されるのではなく、
お金を持っていそうな方から罰金や損害賠償を支払わされると言うのも、
よく聞く話。

ベトナムの「大岡裁き」だ。

みなさんも、道路を渡るときは、気を付けましょうね。


写真はLe Duan通りの歩道。
いきなり、街路樹が折れて落ちて来ることもある。
そういえば、高層ビルから窓ガラスが落ちて来たこともあった…
あれは、当たったら死ぬな…

ホーチミンで歩く時は、360度方位だけでなく、上下にも気を付けましょう。

おすすめ(飲食店)

9月の「着物会」は1区の動物園前角
オフィスビル「PetroVietnam Tower」の1Fにある、
イタリアンレストラン
【tavola】
で行われた。

先日のブログでは、レストランやお料理に付いて触れられていないので、改めて。
2020/09/19
【ホーチミンの「着物会」がステキ!@イタリアンレストラン「tavola」】
https://sake.vietnhat.tv/e48963.html

店内は静かで落ち着いた雰囲気。
入口右奥のテーブル席は、観葉植物で仕切られ少し個室っぽくなっていて、
セルリアンブルーの壁や、調度品がステキ。

木曜日の昼時でも、ベトナム人のお客様の利用で、ほとんどの席が埋まっている。

テラス席もある。

まずは前菜が出ていて、スパークリングワイン(17万VND)を頼みながら、メニューを選ぶ。



赤ワイン、白ワインとともに、グラスワインがお得。

ランチメニューもあったのだが、人数分に足りなかったので、
アラカルトで頼んだ。



まずは焼き野菜のサラダ。
お野菜、特に人参の旨味、甘みが引き立っている。



からすみのリングイネ。
ところがあいにく「からすみ」がないらしい。
「からすみ」パウダーならあるという。
ふんだんに掛けてもらうことにした。
今度、もう一度頼んでみたい。



「マルゲリータ」、「ブッラータチーズと生ハム」のピザ。
「ブッラータチーズと生ハム」は、必ず頼んでいるような気がする。

シェフはイタリア人。
客席から厨房が見えている。
スタッフのサービスも良い。

女性ばかり。
ちょこっと美味しいものをあれこれ食べたい。
3人以上集まると、そんな要望も満たされる(今回の参加は6名)。

「PetroVietnam Tower」の1F右側に、
イタリア車「Maserati(マセラティ)」のショールームがあるのはずっと知っていたが、
反対の左側に、こんな素敵なレストランがあるとは知らなかった。
しかも朝、夕のウォーキングコースでもある。
ブランチメニューもあるそうで、たまにはこんな素敵なレストランで、
ゆっくりと贅沢な朝を愉しむのも良いなと思う。

まめ情報

外国人でも銀行振込や送金などできた便利なカード
「TIMOカード」が、9/8からこれまで通り使えなくなった。
TIMOの提携銀行が「VP Bank」から「Viet Capital Bank」に変わったためである。

以前から「TIMO+」に移行するように案内が来ていたように思うが…。
英文やベトナム語のメールが来ていても、ついつい放ってしまっていた。
いざ9/9に振込をしようとして使えなくなっていて、慌てた。

選択肢は二択。
「VP Bank」のこれまでの口座で新たに振込や送金作業ができるアプリを使うか。
「Viet Capital Bank」の窓口で口座開設し、TIMO+に移行するか。


私は9月初旬からビザ取得の関係でずっとパスポートを預けたままで、
先週金曜日にやっとパスポートが帰って来た。
遅ればせながら、昨日対処することに。

「Viet Capital Bank」の窓口は、一番近いところでも
グエンティーミンカイ通り(Nguyen Thi Minh Khai Street)まで行かねばならない。

銀行はできるだけ、レタントン界隈かPham viet chanh界隈、
店かサービスアパートメントから歩いて行ける距離が良い。

ということで、VP Bankの口座をそのまま使うことにした。

窓口に行く。
本来なら、事前にしておくべきなのだが、GoogleのPlayストアから、
アプリをダウンロード。
窓口の担当者が説明してくれる手順にしたがってスマホにインストール。
これでこれまでと同じように、振込や送金ができる。

これまで使っていた「TIMO」の紫のカードは、
そのままVP Bankのキャッシュカードとして使えるようだ。



さて。
ベトナムではどこの銀行が良いかは、私たち外国人の間でもたびたび話題に上がる。

VietconBankやBIDVなどの国営銀行は安定していて安全と言われる。
しかし今やベトナムドンの為替はずっと安定しているし、
ある日突然、いきなり潰れるだろう気配もあまり感じられない。

BIDVは日本の地銀と提携しているから良いという人もいるが、
あまりそのメリットを感じることはない。
一度ジャパンデスクに問合せしたことがあるのだが、
「個人のサポートは…」
と一応答えてはくれたが、その対応は冷ややか。

しかも毎月3,300vnd、口座管理料のようなものが引かれている。
わずか15円だが利子の方が少ない。
預ける普通預金(無定期預金)の金額が少ないからだが、
当座必要な金額だけ入れておいて、あとは定期預金した方がお得だ。

定期預金も1ヶ月の利子がとうとう5%を切った。
とはいっても、日本は1ヶ月の利子が0.01%なのだから、まだまだ多い方だが。
36ヶ月定期で、高い銀行で8%ぐらいか。
昨年7月頃には、VP Bankの入り口の立看に「12%」の数字が踊っていたのを思い出す。

また、資金運用で多額のドンを国営銀行で引出した日本人が、
結局使わなかったので窓口に行って、100万円相当のドンを自分の口座に戻そうとしたら、
「ダメ」と言われたそうだ。
※ATMから預金することはできません。必ず窓口に行かねばなりません。
※この自分の口座に戻す作業は、OKの場合もあるかも知れないそうです。
 担当者やタイミングによって、あるいは金額の多寡でしょうか?

「その点、新韓銀行(シンハンバンク:신한은행)は融通が利く」
とのこと。
近いところでインターコンチネンタルサイゴンに入っている。

※外国人は口座自体作れない、引き出すだけで預入ができないなど、
 いろいろと制限がある場合もあります。
 以上のことは、お持ちのビザやレジデンスカードの期限など諸条件によって、
 あるいはタイミングや担当者によって、できたりできなかったりするようです。
 実際に窓口に行ってお確かめください。

また銀行によっては、多額の紙幣を引き出したら、
口座が凍結してしまったと言う人もいるようだ。

医療の支払いに100万円相当のドン
(参考:2億2219万4,210vnd=最高額紙幣50万VND札で444枚)
を引き出そうとしたところ。
ATMで一回に引き出せる限度額を超えたため、
また別のATMで、そしてまた別のATMでと分けて降ろしたところ。
「こんな夜中に、別々のATMから多額のお金が引き出されたのは怪しい」と
口座が凍結してしまったのだそうだ。

またATM自体にお金がなくなって引き出せないということもよくあるし、
50万VNDがなくなって、20万ドンや10万ドンで出て来て、
パフパフの多量札束になってしまったということも良くある話。

日本でも、多発する詐欺事件の煽りをくらって、
一回に降ろせる限度額がかなり低くなってしまって不便になっているが。
※ただし、銀行窓口で限度額を引き上げることはできます。

ベトナムでは、銀行については何かと不便なことが多い。

まめ情報

みんなが知りたいと思うのだけれど、
SNSなどには投稿できないらしい…そんな話です。
また聞きですし、軽ぁるく読んで、さらりと流してくださいね。

日本人学校では4月から延期になっていた入学式が、9月に行われました。
4月の新年度に間に合わず、このたびの隔離付入国許可で、
ベトナムに赴任してきた日本人学校の先生は25名だったそうです。

商工会マターで入国した方からお聞きした話では、
ブルーの防護服は搭乗ゲートで手渡され、着用してから搭乗。
機内ではバインミー程度の軽食とソフトドリンクが1回、配布されたそうです。

バンドン空港に到着後は手荷物が集められ、一斉に消毒されるのですが。
お聴きした話では、その消毒が半端ない噴霧量で、
バッグに入れていたパソコンがダメになってしまった方もいらしたようです。

隔離されたリゾートホテルでは、200名ほどの日本人隔離者、
およびJTBの添乗員がLINEで繋がり、
日夜、質疑応答などがやり取りされていたそうです。
そのうちに、職員でなく隔離者の方が質疑に応答する場面もあったようです。

部屋は、窓がない人や窓がハメ殺しの人がいらしたそうで。
2週間のホテルの部屋での隔離で、窓がない、開けられないと言うのは
たいへんなストレスだったと思います。
ただし窓が不自由な方にはバスタブがあったとか。

逆にベランダのある人は、ベランダに出ることは可能で、
インフィニティ―プールや海など臨むオーシャンビューで、
少しは気晴らしになったようですが。。。
バスタブはなくシャワーだけだったそうです。

「あなたなら、どちらを選ぶ?」
一緒にお話を聞いていた経験のない人たちも一緒に、
究極の選択で話題になりました。

もちろん、いずれも隔離中は部屋からは一歩も外には出られません。

ごはん時になると廊下に椅子が置いてあり、毎食、ベトナム料理の食事が置かれています。
このコースの隔離では、メニューは一択で選べません。
さすがにこれは堪えたとのこと。
「せめて、ふりかけか、インスタントみそ汁を持ってくれば良かった」

Pizzaなどの出前や、ルームサービスは注文できるそうです。
ルームサービスでアルコール類を注文した方もいらして、
結構良いワイン(高額なワイン)が置いてあって。
そりゃ、5ツ星ホテルですから。
これらは皆、自腹です。
チェックアウト時に、相当額支払った方もいらしたのではないでしょうか?

私がお話をお伺いした方は、二週間と言う絶好のチャンスに、
禁酒と筋トレに励まれたそうです。
あっぱれ!!

室内を毎日1,000歩と決めて、歩いていた方もいらしたようです。

仕事も、最初はリモートやオンラインで続けていらしたそうですが。
営業職なので、そのうちに電話もメールも来なくなったとのこと。

Netflixも、日本からなので、観られなかったとのことでしたが。
ベトナムでアカウント取り直したら、観られると思います。
1ヶ月190Kvndですので。
ぜひ、お試しください。

さて、二週間後。
隔離されていた人たちが部屋から出られて、ロビーに集まります。
生の人間と言葉を交わすのは二週間ぶり。
お話くださった方曰く、久々の人とのリアルコミュニケーションに、
言葉が上手く出て来ず、戸惑いを感じたそうです。

経験してみないと分からないことってたくさんありますね。

ひょっとして互いに絆が出来た方たちもいらしたかも知れませんね。

今年2月、3月、
ソフトロックダウン直前にギリギリで入国した人たちの間で、
コミュニティーが出来ていました。

「カックリー(隔離のベトナム語 cach ly )同窓会」
とか、あるかもです。

ずっとベトナムに残っていた人、苦労して入国してきた人、
それぞれに、いろんなドラマが生まれています。


※写真は、イメージです。

着物

Tan Bình 工業団地で、お着物の縫製工場を設立、
数多くのベトナム人和裁士を育てて来られて29年。
「KIMONO E JAPAN Co.,LTD.」代表取締役
「渡部(わたのべ)衿子」さん。
着物企業アドバイザー、着物着付け指導師でもいらっしゃる。

ホーチミンで着物文化の普及活動の一環として、
日本人女性が集う「着物会」を主宰されている。

定期的に「着物の会」を開催されていることは、
Facebookなどで存じ上げていたが、光栄なことに初お呼ばれした。



私は一時帰国のたびに、一枚、また一枚と着物や浴衣を運び、
今手元には着物7枚と、浴衣4枚がある。

母が奈良の金春流で能楽を習っており、後半は教えていたこともあって、
教諭をしていた高校を定年退職してからは、着物を次々と買い求めた。
しかし80代も過ぎるころになると、体力的にも体調的にもしんどかったのだろう。
能楽のおけいこを辞め、着物も「重い」と着ることがなくなった。

「あんたが最後まで着てしまいなさい」
と、相変わらずの無茶ぶり。
まだ仕付が残っているおニューの着物もあるようだ。
私自身、桐たんすに、どんな着物があるのかキチンと把握していない。

しかし今「日本文化の普及」を仕事にしているきっかけは、
母の「チケットがあるから、能を見に来なさい」に始まっている。
そして舞台専門のカメラマンになったのも、
金春流のアメリカ公演に荷物持ちとして連れていってもらったのがきっかけと思うと、
この微妙に敷かれたレールからはもはや外れられない。

しかし東京にいたころは年に1回ぐらいしか着なかった。
「銀座なでしこ会」の総会、お呼ばれした「お茶会」など数えるぐらいだ。
なので、ここホーチミンで着ることになるとは思わなかった。
着た回数もすでに40回を超えている。

ほとんどは角打ち【日本酒で乾杯!】のイベントか、アオザイ会である。

しかし、できることならば、もっと着たいし、
お店も、お着物でお迎えしたいと思っている。

さて、今回のランチはPetro Vietnam Towerの中のイタリアンレストラン「tavola」。
6人が集まった。



この会の凄いところは、日本酒で言うところの「テロワール」。
つまり素材の反物を、タンディン市場などベトナムの生地を購入して仕立てて、
みなさまお召しになっているというところだ。

着物だけでなく、長襦袢、半襟、伊達衿、帯締め、帯揚げ、帯留め、
その他アクセサリーにいたるまで、ベトナムで調達している。
洋装用のアクセサリーにドレスでも合うようなヘアスタイルやメイクで、
その和洋折衷ぶりが、逆にオリエンタルな魅力を倍増している。

衿子さん肝いりの仕立てと着付けなので、
身体にフィットしていて、スリムでスラリとしている。

当然、レストランのスタッフはじめほぼ満席のお客様たちの注目を浴びる。
「写真、撮っていいですか?」
レストランのマネージャーがFacebookに掲載させてほしいと挨拶にいらした。
確かにインスタ映えする。

さて、そんな中。
母用の仕立てで身体にフィットしない袷の着物で、
特にこの白大島は襟元がゴモゴモする。
そこにこれまたゴワゴワした袋帯で、下手な着付け。
まるで「昆布巻き」のような私。

みなさんのお上手な着付けを盗もうと、お話にもお料理にもなかなか集中できない。

特に万華鏡作家の詩乃さんの着こなしは、
まるでVOGUEか最先端の着物雑誌から抜け出たようだった。

メタルチックな帯揚げは、まさに目からウロコだし、
ベトナムのアクセサリーショップで買ったと言うブローチは、
それ自体はアンティークだが、こうして帯留めにするとまさにアバンギャルド!

帯はおばあちゃんの愛用だった帯を、自分で一針一針縫い直して、裏返しに締めている。
つまり「黒一色」の帯に、赤い刺繍の面が覗けているのだ。

日本では羽織は裏地に凝り、派手で美しい裏面がちらりと見えるのが粋とされている。
全面だけ刺繍に凝り、背面はどうでも良いと言う、合理的なベトナム人の美意識とは真逆だ。


HARUさんの小豆色の絽だか紗だかの着物に、豹柄の長襦袢と帯揚げもステキだ。
レストランが動物園前にあるから、豹柄にしたと言う。
そこまでコーディネートするなんて、スゴイ!!

髪型もステキにアップにされていて、
私の視線はまるで串のように、彼女の後頭部にグサグサ突き刺さる。w

じゅんこさんも、まりさんも、夏らしくブルーに統一されて、
レストランの内装にもマッチしている。

そしてみなさま、とてもきれいに上品に着付けされている。

衿子さんにいたっては言うまでもなく、アオザイ会でお会いしても、
Facebookで拝見していても、実に粋で、お美しく、惚れ惚れする。

ぶちゃいくな「昆布巻き」としては、
「みなさま、スタイルも良く、お綺麗だから」
とイジけそうになる。

七難隠すと言われる着物だが、実は着物こそ、
着こなしや姿勢、立居振舞によって、差が出るなと思う。

まだまだこれから、お勉強の日々だな。。。
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■ 角打ち【日本酒で乾杯!】⇒2022/09/27を持ちまして、Pham Viet Chanhの【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopに吸収合併いたしました。7年間、ありがとうございました。

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