まめ情報
まだレアなケースなのか、
ウェブの案内では分かりづらく、電話をしてみた。
まず返納できるのは、「運転免許センター」か「最寄の警察署」。
最寄りの警察署は便利だが、手続きが済むまで最長で二週間かかるらしい。
取りに行っても良いが、郵送もしてくれる。
いずれにせよ、一時帰国中には間に合わない。
「運転免許センター」では、
免許の更新の受付時間は、午前の1時間、午後13時~14時だが、
「返納」の受付時間は、14時~16時。
平日の午後だというのに、
免許の更新者は、日本の空港の入国審査並ぐらいに並んでいる。
入口入ってすぐ右端にずらっと並んだ窓口の一番奥が、
「返納」窓口。
誰も並んでいない。
「どなたの代理ですか?」
私の顔を見るなり、担当者の開口一番がウケる。
提出書類には、返納する理由を書く欄があり、
「高齢」「病気」「その他」とある。
答えは、「その他:必要を感じなくなったから」
書類を提出すると、
「今日は、車を運転して来てらっしゃらないですよね」
そんなに頻繁に運転する人なら返納せず、
今年は更新年だったので、切り替えにすると思うのだけれど…。
そんな念押しをするところを見ると、過去に、
うっかり、車に乗って来て返納しようとした人がいるのだろうか。
写真は、センターで撮影してもらう方が、早い。
持参すると、さらに1時間ほど待たされるそうだ。
誰もいないということもあってか、手続きに30分も掛からず。
あっけなかった。
印紙売場のおじさんが、
「え?返納するの?まだお若いのに~。」
と、惜しがる声と共に、「長い間、お疲れ様でした」
なんだか、退職する人みたいだ。。。しみじみする。。。
だがしかし。
振り返ってみるに…。
免許を取ってから運転した記憶があるのはたった3回。
しかも、平成に入ってからは一度も運転していない、
完全なペーパードライバーだった。
実際、もう、運転できない。
「運転経歴証明書」を交付してもらった。
一生涯、この写真のままで、顔写真付き身分証明が可能だ。
けれどもパスポートでも十分だ。
その数日後。
お年寄りが運転する車が、歩行者を死に至らしめる、
痛ましい事故が起こり、
「自主返納」を促す機運が高まっている。。。
実際に「自主返納」をしていただきたいのは、
私のようなペーパードライバーではなく、
周りから危険を指摘されているのに、
自覚のない人たちなのだろう。