日本酒
【分からないときは直接尋ねてみる。「加佐一陽(かさいちよう)」池田酒造:京都】
ボトルの空けたては微炭酸感があり、色はクリア、甘酸っぱいフルーティーな風味が、
お客様にたいへんご好評をいただいております。
5℃前後のリーチインショーケースで保管していて、封を開けてから大体1か月以内を目安に売り切るようにはしているのですが。
商品によっては、最長3か月の保存となるものもあります。
さてこの「加佐一陽」ですが。
最後の方になってくると、かすかに白濁してきます。
風味も少し酸味が出て、苦みが強くなるように感じられます。
これはこれ、味変で美味しいのですが。
最初の一口目と印象が違うので、お出しするのも気おくれします。
そこで、ホームページの「お問い合わせ」からさっそく質問してみることにしました。
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するとさっそく、池田酒造株式会社の代表取締役、池田恭司様よりご丁寧なご回答のメールを頂戴しました。
「~前略~さてご指摘の白濁の件ですが、品質には全く問題ございません。
このお酒はフレッシュ感を前面に出すため、搾った次の日に瓶詰をしております。
その際一度もフィルターを通さずに瓶詰めしているため搾り機を通過した滓が
瓶に入り、底面に沈殿しております。
これが微炭酸を出しているのですが、ただ反面最後の方になると
味の変化があります。このあたりも含めてワインの滓のような
解釈を頂けると幸いでございます。
ただ一口目と比べると味の変化は大きくなるので、
今後の商品開発に貴重なご意見として承ります。
他にも気になることがございましたら、何なりとお聞かせください。
ありがとうございました。」
なるほど、滓が沈殿していたのですね。
それで納得です。
お客様にもご説明をして、最後まで美味しく飲んでいただきましょう。
その他、他にも最後は白濁する生酛づくりのお酒がございますし、
七賢スパークリング「山の霞」は、滓が残っておりますので、
最初に注いだシュワシュワとクリアの部分と、最後の方は白濁してミルキーなイメージがまさに「山の霞」。
スパークリングは飲み切り6杯分ですので。
最後の方と最初の方が、違う風味になりにくいよう、注ぐときに注意をしています。
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopの角打ちでは、毎日休まず、18時~23時(ラストオーダー)で営業しております。
※なお、日曜日は18-ラストオーダー22時です。
このところちょうど夕食時に雨が降りますが、雨の合間に、お食事後に、あるいはお食事のご予約の前に。
ちらりとお立ち寄りくださいましたら幸いです。