新プロジェクト
【ブンタウに牡蠣を探しにゆく!-エピローグ@新プロジェクト(2)】
2020/05/06
【「日本産」にこだわりすぎるがために、見えなかったこと】
https://sake.vietnhat.tv/e48137.html
の投稿に、
ソフトロックダウン中に、「なければ作る!」プロジェクトが立ち上がったとレポートしましたが。
それは、「日本酒に合う酒肴」をつくろう!というプロジェクトです。
日本酒だけでなくワインにも、ちょっとした一品にも加えられるような
メニューを考えたい!
発端は、グルメ缶竹中缶詰(宮津)の「牡蠣燻製オイル漬」でした。
弊店では、「売切れゴメン!の期間限定メニュー」として、
一年を通して置いていたのですが。
ソフトロックダウン期間中に、
古酒のような風味のベストマッチングな日本酒と販売してみたところ、
元々在庫が少なかったということもあるのですが、
あっという間に売り切れてしまいました。
角打ち【日本酒で乾杯!】でもお気に入りの方が結構いらして、
決してお安くないのに、おかわりする方もいらっしゃる人気メニュー。
竹中缶詰さんとご懇意にしていらっしゃる、
兵庫県の進出支援の日系企業さんがホーチミンにいらしたので、
ベトナムに輸入できないかと打診していただいたところ。
「家内制工業」で、これ以上大きくすることも考えていないので、
輸出は難しいとのご回答でした。
通販市場で人気絶大!売切れ状態が続く時もあるので、
その上、ベトナムにまで輸出するとなると確かに大変ですよね。
またベトナムでは珍味系は、成分分析で不利なことが多く、
(初めて接する食材、成分に、ベトナム当局がとまどうのかも)
改めてベトナム側で行う成分分析に手間取る、手続きが煩雑と、
輸入されてくる時点でハードルが高く、
ベトナム市場への販路開拓も難しいため、
展示商談会で出品されても、ほとんどが輸入されて来ません。
最近、ベトナム人や日本人を中心として、
純米吟醸など華やかな薫りの日本酒やスィート系が人気の一方で。
「山廃」や「生酛(きもと)」「古酒(系)」などが、
欧米などワインの国の人々を中心に、人気が出て来ました。
そのまま飲むと癖のあるお酒が、牡蠣の珍味に、すこぶるマッチするのです!
そしてベトナムの農・水・畜産物を利用して、
日本のデザイン力と技術力で、
ベトナムで加工した商品開発=「第六次産業」を行おう!。
と書くと、ひじょうに行政っぽい言い回しで仰々しいのですが。
平たく言うと、まずは牡蠣を使ったおつまみをつくろう!
というわけです。
ということで、ホーチミン市内で、
水産物を扱う業者さんに色々とお聞きしたのですが、
「1トンから4トン規模でないと加工しない」、
「500キロからでないと安くならない」などなど。
1トン!
ちょっとしたgourmetメニューを、まずは試作からという段階で、
「トン」、って…
ちなみに牡蠣は殻付だと100g前後ですが、むき身にすると10g~25g。
最低ロットの1トンで…小ぶりの10gの牡蠣が10万個。
缶詰にはだいたい8個前後入っているので、12,500缶^^;
一年で売るとしたら、一か月1,250缶。一日41.6缶。
ホーチミンの飲食店、小売店に卸させていただいて、
個人のお客様にご購入いただけたとして…。
ま、まぁ、こうして小分けにして考えたら、突拍子もない数字でもないと思うのですが。
まずはとりあえず、自分たちで食材を見にこう!ということで、
ホーチミンから一番近い海産物の市場「ブンタウ」に、
牡蠣を探しにGo!
To be continued…
この記事へのコメント
『平たく言うと、まずは牡蠣を使ったおつまみをつくろう!』うん、分かりやすい。トントン拍子には進まない所が物語性が高くなる。楽しみにしています。
Posted by 古都雀 at 2020/05/09 14:39
古都雀さん
ベトナムの産物を使って、日本の技術で。。。進出しようと展示商談会に来られる企業様の、多くが欠落している視点です。
ベトナムが、何をいちばん欲しているか。。。それは日本の商品を「買う」ことではないのです。
ベトナムの産物を使って、日本の技術で。。。進出しようと展示商談会に来られる企業様の、多くが欠落している視点です。
ベトナムが、何をいちばん欲しているか。。。それは日本の商品を「買う」ことではないのです。
Posted by SAKE-KAMPAI at 2020/05/10 15:36