ベトナムに進出
【試飲イベントをしたいんですと、日本から。サンプルを頂戴する】
今はヨーロッパで日本の食文化を発信し、
ゆたかな食を提唱する活動を行っておられるという方が、
当店、【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopに訪ねて来られました。
最近、高い志の若者(若者=私から見て)たちが、
単に「(下降傾向の)日本市場を出て、日本の商品を売りたい」ということではなく、
世界の食の行く末も見据えて、ベトナムに来られる方が増えたように思います。
そういう方たちはお一人で精力的に視察され、どんどん繋がりを作って、
短い出張期間でも、ある程度の手ごたえを手にして帰って行かれるようです。
一旦、繋がれば、その後はどんどんオンラインでも話を進めてゆくことができます。
そのエネルギーとスピード感が頼もしい。
私も、キーパーソンを紹介しやすいです。
海外出張では出来る限りサンプルを担ぎ、正式に税関を通過して
(それでも空港で例の物を要求されたとSNSで投稿されており、残念なことです)、
当店にもそれらサンプルの一部を持ってこられました。

「僕は、輸出支援、進出支援をしたいわけではない」
もっと多くのベトナムの方たちに知ってもらうために、大々的な試飲イベントを開催したいとのことでした。
常日頃、「輸出したらハイ、終わりじゃなく、蔵元さんももっと積極的に販路開拓活動を」と言っておりますが、
いざ、そういう方が日本から来られると、ホーチミンにいながらにして、
私たちは日々の営業に汲々として、そうした活動をサボっているんじゃないのだろうか?
と反省させられるのでした。
とにもかくにも、その心意気に少しでも答えるべく、今、一つずつ試飲させていただき、
Noteをまとめております。
飲み比べできる状況はたいへん貴重で、しかもそれを記録し、フィードバックすることは
簡単なようで、案外たいへんで地道な作業です。
ペアリングも含めて、そうした試飲ノートが、私のパソコンの中には蓄積されて行っています。
「このお酒には、何が合いますか?」とお客様から尋ねられた時、
蔵元さんから渡された「データ」ではなく、自分なりに納得した「言葉」で、
お客様に風味の説明をし、おすすめしたいからです。