風物
【着物のお手入れ@ホーチミン】
いつの間にか、1年半が経過していた、お着物の「虫よけ」シート。
先週、全部、取り替えた。
改めて整理してみると、ちょっとずつ日本から持って来た着物も、
浴衣4枚、袷(あわせ)3枚、単衣1枚、絽1枚、牛首紡1枚、白大島1枚、
袋帯3枚、名古屋帯2枚と、増えていた。
郡山高校の教職を退職した頃から能楽を始めた母。
それに合わせて一枚ずつ増えていったお着物。
今ではもう能もやめて、「重い…」と着なくなった。
時には着物屋さんとのお付き合いで作ってくれた私の着物も合わせて、
どれだけあるのか、よく分からない。
作った本人も覚えていないようで…
「あら、こんなの、あった…」
とか、何とか言っている。
着なくなった着物を救ってあげようと思い、
一部、持って来たのだが…。
まさかベトナムで着ることになるとは思ってもいなかった。
こんなことなら、東京にいた頃に、もっと着てあげれば良かった。
正絹なので、汚しても気軽にクリーニング、と言うわけにはいかない。
しみ抜きはもちろんのこと、
着物をほどき反物状態に戻してから水洗いする「洗い張り」までとなると、
「悉皆屋」さんに頼まなくてはならない。
日本でも数少なくなった悉皆屋さんが、ベトナムにあろうはずもなく。
「もう、着てしまっていいから(汚れたら捨てて良い)」
とは言われているものの、やはり汚れたらシミ抜きぐらいはすぐに。
と、市販のしみ抜きを使って自分でやってみたら…
案の定、よけいシミが広がってしまったw
ダメ元で、一度、日本人が経営しているクリーニング屋さん
「オオハシクリーニング」に、
出してみても良いのかも知れない。
いずれにせよ、せめて虫よけぐらいはキチンとして、
時々、皺になっていないか、点検しようと思う。