ベトナムに進出
【広島県ベトナム食品商談会 in ホーチミン】
のご案内をいただいて、ニッコーサイゴンに行って来た。
主催は広島県と㈱もみじ銀行。
ベトナム側ではAGSホーチミン事務所「市場調査・ビジネスマッチング部」が、
「もみじ銀行」の委託を受けて、セッティングしている。
出店数が12と少なく規模は小さめだが、いろいろとお勉強させていただいた。
Standing BAR【日本酒で乾杯!】としては、
すでにお取扱いのある【本州一】さんが唯一蔵元で、
お目当てではあったが、
ずっと商談中で、新商品を試飲させていただいただけだった。
しかし、前日に弊店にお越しいただいて、
少しお話させていただいたので…。
むしろ、次々と興味を持って、立ち寄っていただけるというのは嬉しい。
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【堂本食品㈱】
お酒の肴に最高の、惣菜や漬物類が並ぶ。
すでにタイに販売会社を設立し、タイでも作っているそうだ。。
もちろん日本からの輸出もあるが、タイからも輸出している。
一袋3ドル。
ベトナムに輸出されると、どれぐらいになるだろうか。
それ以前に、これら惣菜類は、
成分表示の段階で手続きや許可を取るのがたいへんだとも聞く。
現在、ベトナムのサプライヤーでの取り扱いも、
胡瓜漬や福神漬け、紅ショウガ、塩辛、たこわさあたりで
止っている気がする。
それに私たち日本人には喜ばれるが、
ベトナム人にはどうだろうか。。。
でも、ウチでは欲しいなぁ。
すでにサプライヤーは決まっているようなので、相談してみようか…。
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【倉橋島海産㈱】
広島産の冷凍かきと、牡蠣醤油を持ってこられていた。
ベトナムも牡蠣はよく食べられている。
生産部長に、「ベトナムの牡蠣はどうか?」、お聞きしてみた。
「かすかに生臭い、泥臭さが残る」
同感。
牡蠣自体と言うより、流通や保管の過程でも、劣化しているのではないか?と私は思う。
さらに、ベトナムのスーパーで売っているものは、
日本の牡蠣と比べて賞味期限が長いらしい。
また、海のミルクと異名をとるほどのクリーミーな甘み、旨味が、
ベトナムの牡蠣には足りない。どちらかというと淡白だ。
なので、タマリンドソースなどを掛けるのだろう。
日本の牡蠣は、塩味と柑橘系の何かがあれば、十分美味しい。
ただ残念なのは、日本では「ノロウイルス」が心配で、
昨今は、生ガキを食する家庭が少なくなって、
もっぱら「牡蠣フライ」が人気なのだそうだ。
もったいない話だ。
牡蠣醤油は、日本でもまだ発売したばかりで、
「ベトナムにニョクマムがあるので…」
ベトナム人にも理解しやすいのでは?とのことだったが…
???
日本でもお高いもので
「ベトナムで売られるときには、ざっと2~3倍になりますね」
売りづらい上に、わずかな数量を遥々海を越えて混載で運んでくる…。
お商売になりにくいなと思う。
いっそのこと、牡蠣を美味しく食べられる冷凍技術や扱い方、
牡蠣醤油の製造を
ベトナムで指導して行い、販売・輸出したらどうだろうか??
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今回、出店会社リストを前もっていただいて、
いちばんお会いしたかったのが
【㈱八天堂】
あの、冷凍クリームパンで、一斉風靡した会社だ。
「八天堂」は、
一大インフルエンサーとしての「東京市場」で勝負するために、
なおかつ東京工場をつくらずに販売できる商品、
「焼き立て」が無理なら、「口どけ」で勝負!
と、冷凍「くりーむパン」に集約し、勝負を掛けた。
パン、スィーツ、手土産と、三つの要素が重なる
ブルーオーシャンを発見し、
行列ができる店、売切れゴメン!の店として話題となった。
そして倒産スレスレだった会社を、
無借金経営、自己資本率70%にまで発展させた。
私も、品川のエキュート店で良く買っていた。
生クリーム、カスタード、チョコ、抹茶、小倉などの他、
地域限定、数量限定、コラボ商品など、さまざまな味が楽しめる。
ベトナムではベトナム人好みの味にローカライズすると言う。
お値段は日本では1個230円。4万5千vndぐらいか・・・
そろそろ、このあたりの価格帯も、難しくなくなってきたのかなとは感じる。
昨年、シンガポールでも直営店をオープン。
カフェの「一風堂(IPPUDO SINGAPORE)」とも
コラボレーションしているらしい。
ベトナムでは、商品の販売はもちろんのこと、
ビジネスパートナーも探しているようでもある。
そんな柔軟性が必要なのだろう。。
「まだ(ベトナムに)ないもの、だから…」
いくらでも、やりようがある!
たいへん説得力があり、淡々とキレよく話されるので、
成功している会社社長の、
「ビジネスセミナー」を受講しているようだった。
こんな機会に恵まれて、本当にありがたい。