お酒全般
【知らない人が、何に興味を持つか】
様々な日本酒の違いを知って、愉しんでいただきたいという意図で、
60mlグラスの「テイスティング」感覚で、
お酒を提供しています。
酔えれば、何でも良い、のではなく、
お酒の味の違いを知って、好みを見つけて、愉しんでもらう。
日本人で、ウチのお店に好んで来られる方は、
ある程度、「日本酒」について予備知識がありますので、
利酒をされると、ほとんどの方が、その違いについて分かります。
たとえば、分かりやすいところで、大吟醸と本醸造をお出しすると、
ほとんどの方が、言い当てられるのです。
さすがです。
ワイン文化の方たちも、「色」「香」「味」「余韻」など、
ワインと同じように、感じようとされる方が多いようです。
ですが、ベトナムの方にお出しすると、
「飲んでも大丈夫だった」か、否かが基準で、
「結局、よく分からない」
というのが先に立つのか、色々と試そうとされません。
(中には造詣の深い方もいらっしゃいます)
「よく分からない」方たちに、日本酒の魅力について説明するのは難しい。
ですので、逆に、知らないことについて、自分がどう感じるか、
考えてみることにしました。
ワインです。
すでにある程度、味については好みが出来上がっていますが、
知識が乏しいので、以下の案内文を読んで、
自分が何に興味を持つのか、持たないのか、考えてみました。
ホーチミンで有名な、ワイン販売店の、
高級ホテルのディナーとのコラボレーション企画の案内です。
「ボルドー地方で、繊細かつ優雅な名醸ワインを作ることで有名な
サンテミリオン地区。
その中でも長い歴史と揺るがぬ評価のワイン、
シャトー、ラ、ガフェリエールのワインディナーです。
粘土質の土壌から作られるメルロー品種は、
まろやかさが際立ちカベルネフラン品種の土臭くスパイシーな
風味と混ざり合い、絶妙な味わいに仕上がります。」
「名醸ワイン」「まろやかさが際立ち」「絶妙な味わい」
この三つのポイントに心が動き、
あとは、「???????」のオンパレード。
「土臭くスパイシーな風味」には違和感を抱きました。
逆に、良くご存知の方は、地域や固有名詞、
土臭くスパイシーな風味に、「おおっ!♪」となるのでしょう。
みなさんは、いかがでしたでしょうか?
ということは…。
日本酒のことをよく知らない国の方たちに、
日本酒の説明をする時に、
「都道府県や地域名」「米や水の違い」「山廃など酛の違い」
「酒造りの工程から来る違い」などをくどくどと説明しても、
まったく「?????」ですね。
おそらく「ドライ」か「スィート」か。
どんな香りを楽しんでほしいのか、
どんな料理や食材と合わせると、どういう変化が楽しめるのか。
を、その国の食文化とも繋がりをもたせて説明してあげると、
分かりやすいのかも知れませんね。。。
これ、案外、日本酒に関係する日本人の方たちが、
ベトナムでやって来なかったことなのかも知れません。。
大変だなぁ、と思う反面、やりがいがありますね。

この記事へのコメント
ベトナムでワインも日本酒も作って居ますから、そういう方々と呑みながら意見を聞いてみるのは楽しそうですね。そう言うツアーがあれば参加します。
Posted by 名無し at 2018/04/01 18:21
ベトナムのフエフーズさんは、一昨年、杜氏さんをお呼びして(昔、奈良の蔵元さんにもいた方です)、酒粕教室の前に、お話をしていただきました。
定期的に、蔵元さんをお呼びして、試飲会をしていますが、まだまだ、日本人の方相手にとどまっています。
定期的に、蔵元さんをお呼びして、試飲会をしていますが、まだまだ、日本人の方相手にとどまっています。
Posted by Nihonshu de kanpai!
at 2018/04/01 19:24
