Cambodia
【時間のない中での名所めぐり@プノンペン】
まずは王宮とバゴダにGO!
川沿いには多くの観光客や地元民がいて、
音楽が奏でられる中、寺院の祠のようなところに、お詣りをしていた。
お供えの蓮の花とヤシの実ジュースが売られているテントが並ぶ。
手前では、鳥を売っている。
あいにく王宮の正面は改修工事中。
薬師寺の大講堂や興福寺の中金堂の改修工事の光景を思い出し、
急に奈良が恋しくなった。
8時から見学ができるとウェブにあったのだが、
どこから中に入るのやら…はたして入れるのやら…まったく分からない。
訊けそうな人もいないまま、ぐるりと周りこんでみると、
国立博物館が現れた。
8時から開館していたようで、もっと早くに来れば良かった。
入館料10US$。
日本語オーディオを5US$で貸してくれる。
内容がとても充実している。
展示品の説明だけでなく、国立博物館の成り立ち、
カンボジアの歴史と文化、アートについて、ひと通り知ることができる。
特に守護神ヴィシュヌ神の乗り物となった、
聖鳥ガルーダの生い立ちや物語、神話世界の寓話は、
面白いだけでなく、人生の教訓に満ち満ちている。
展示品も東西南北の館に所狭しと陳列されていて、圧巻だ。
ここに丸1日、時間を費やせれば、
かなりカンボジアの歴史に想いを馳せることができるだろうな。
それにしても、ほとんどの展示物が、原形をとどめていない。
腕がない、首がない、それがどのタイミングで失われたのかは定かではないが、
ポルポト政権下での「仏教」への弾圧について、思いを巡らせる。
1400年前の仏像が健在で、
今もなお美しさを保って完璧な姿で佇んでいる、
日本、とりわけ「奈良」の存在は、
世界でも稀有で、まさに「奇跡」であると言っても過言ではない、と、改めて実感した。
どこの国の遺産も、二度と戦火にまみれることのないように、心から願わずにはいられない。
この扉は「博物館」から依頼を受けた「王立芸術大学」の生徒たちによるもので、
「博物館」の修復作業、展示アートはすべて、
隣接するこの「美術大学」とのコラボレーションだそうだ。
そういえば、「東京国立博物館」の隣に、「東京芸大」はある。
その周辺には「都美館(都立美術館)」も「西洋美術館」もある。
プノンペンの王立芸術大学では、
いにしえのカンボジアの美術様式を学び、バックボーンとした上で、
学生たちの個々の感性に向き合い、
独自の表現に取り組むようにと考えての、
博物館との協働作業なのだそうだ。
--------------------これまでのカンボジアの記事はこちら
2019/08/28
【カンボジアはプノンペンにGo!】
https://sake.vietnhat.tv/e47328.html
2019/08/29
【おもいっきりボラれ…でも気づいてない私…@プノンペン】
https://sake.vietnhat.tv/e47329.html
2019/08/30
【日本酒と料理が美味しい居酒屋「真家」(SHINYA)@プノンペン】
https://sake.vietnhat.tv/e47339.html