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【興福寺「中金堂」301年ぶりに再建!@観光客で賑わう秋の奈良】
海外からの観光客もたくさん訪れる。
先月の台風で受けた関空の影響も、
今はもうあまり感じられず、また観光客が戻ってきた、
と、東向き通りの和菓子屋さん。
先ごろ、301年ぶりに再建された興福寺「中金堂」を観に行く。
興福寺の中金堂は、これまで7度、焼失した。
特に甚大な被害を出したことで知られる、
平重衡の南都焼討は、東大寺とともに大半の伽藍が焼失した。
1717年に火事で焼失したのを最後に、
興福寺は中心的存在の中金堂を欠いたままとなっていた。
また、明治時代の廃仏毀釈では、
廃寺同然となり、五重塔、三重塔さえ売りに出される始末だったそうだ。
五重塔は250円(値段には諸説ある)で買い手がつき、
金目のものだけ取り出して、塔自体を燃やすつもりだったらしい。
延焼を心配する近隣住民の反対や、
観光誘致に有利だという意見など、
思いとどまってくれたおかげで、
こうして、今も、昔日の姿が拝見できる。
1998年に世界遺産に登録され、
1999年から国の史跡整備保存事業として、発掘調査が進められ、
中金堂は20年がかりで再建された。
(以上、Wiki参照)
これまでの、そしてこれから先の、1,000年、2,000年の、
永久(とこしえ)の時間と、平和な世へと想いを馳せる
人々の願いが、込められているのだと思うと、感慨深い。
先日「落慶法要」が行われ、参加者は3000人とも言う。
参加した方から、
その豪勢で厳か、最先端の技術を駆使した式典が、
話題になっている。
一般拝観は20(土)から。
今はまだ、入れない。
春に薪御能が開催される南大門跡は、
写真を撮る人でいっぱい。
南円堂前では、列が二つできていた。
一つ(右)は、御朱印をもらう人の列。
もう一つ(左)は、南円堂の特別公開の列。
こちらは、南円堂の周りをぐるりと一周している。
数年前の特別公開には、訪れたのだが、
毎回、違う仏像を公開するのだそう。
これから「正倉院展」も始まるし、
次々と目玉の公開展が目白押しで、奈良の秋が楽しみだ。
この記事へのコメント
整って来ましたよね。そこから西、平城宮跡もいつ終わるかも知れず復原工事が続いています。
Posted by 古都雀 at 2018/10/19 10:34
奈良時代に建てられたどこのお寺さんも、檀家を持たないので、みなさん、工夫されていますよね。
ファンも、応援者、支援者も多いようです。
ファンも、応援者、支援者も多いようです。
Posted by Nihonshu de kanpai!
at 2018/10/20 07:54
