日本酒
日本人の日本酒離れが加速して久しいのですが。
「酔えるなら何でも良い」
「家飲みだから安い日本酒で良い」
という人が減っただけで、
質の良い日本酒にこだわる人は増えています。
中でも人気の生酒(なまざけ)。
鼻先で弾ける、あの華やかな薫り、
旨味の効いた味わいと、鮮烈な喉ごし…
一度知ってしまうと、辞められません。
さて、通常日本酒は、腐敗を防ぐために
搾ってから瓶詰するまでに二回、火入れ(加熱処理)が
行われます。
この火入れを行わないのが「生酒」ですが。
搾りたてを生で瓶詰めし出荷する「生酒」
瓶詰する前に一度だけ火入れする「生詰め」
一旦タンクに酒を移し、貯蔵した後、瓶詰する際に火入れする「生貯蔵」
と、段階によって、
保存期間、取扱い方法、味わいが違ってきます。
生に近いほどフレッシュで旨味が強く、
保存期間は短く、
冷蔵で丁寧に取り扱う必要があります。
それまでは地元でしか飲めなかった生酒も、
最近は流通が発達したため、
国内でも広く飲んで頂くことができるようになりました。
ベトナムでも、生酒を飲んでいただけたら、
どれほど喜ばれるだろうと思うのですが。
クール船便は言うに及ばず、飛行機で輸送したとしても、
現地で通関を通過する時間や、そこから先の流通形態を考えると、
とても出荷できませんね。
むしろ、現地で
「そうだ、生酒を飲もう!」を合言葉に、
日本の蔵元さんへの蔵元めぐりなどの
観光誘致を行う方が、良いのかも知れませんね。

※写真は、毎年秋に行われる東京奈良県人会の
「ふるさとの集い」にて、ふるまわれる奈良酒。
30社近くの蔵元さんが、こぞって出して来られます。
ただ、ホテルの方がお酒の説明ができないのが残念です。
会への参加者も年々増え、昨年は250名ほどお集まりになりました。
今年の開催は11月12日(木)だそうです。