心を動かされた話
【日本語がもっと上手になりたいというベトナム人の方をもっと大切にしたい】
全員、英語でのやり取りです。
日系の会社もどんどん、英語仕様になってきている感があります。
そんな中で当店の角打ちと営業スタッフ3名は、日本語が話せます。
一人はネイティブで、一人はN2レベルですが。
12月にN2の試験を受ける、N3のベトナム人スタッフがいます。
当店の日本人スタッフに、日本語教師の資格を持つものがいますので、
ペアを組んでもらいましたが。
彼女がいない時は、私が教えています。
教えると言っても、Vetterの記事の読み合わせをしたり、
読解(読んだ後、書いている内容について質問し、答えてもらう)。
あとは、彼女の仕事の話や考えていることを、とにかく話してもらってひたすら聞く。
一度、N2の読解の試験を見せてもらいました。
ざっと斜め読みして、「はい、答えは4番」
「月森さん、早い!答え言っちゃダメ。私、これから読むから」
ごめんなさい ^_^;)
N1はさすがに私でも二度斜め読みするぐらい難易度が高いですが、
N2は、日々の業務レベルでも、これぐらいわかれば、
上司の指示する内容が、間違いなく理解できると思うレベルです。
これが「聴解」ともなると…道のりは遠いなと感じます
「私、日本語、ヘタ。だから、仕事遅い」
彼女は経理の専門職のライセンスを持っている優秀な人財です。
ですが、日本本社からの指示やLINEがとても速い速度で日本語でやり取りされていて、
ついていけてないのです。
「私、もっと日本語、うまくなりたい。そうしたら、もっと仕事、早くなる。
(日本人)みんな、私と話すとイライラする。
月森さんは大丈夫ですか?」
と涙目で言う。
「私は全然イライラしないよ。あなたが伝えようとすることは伝わるし、
伝えようとする気持ちが大事だよ」
ここ5年で、日本語を勉強しようというベトナム人が減少しているといいます。
日本の国力(経済力その他)の低下、円安で日本に働きに行こうとする人が減少傾向、
それに加えて、日本の文化や伝統、魅力を伝える発信力が他国に比べて弱いということも一因だと思います。
日本語は日本の文化です。
日本のことを知りたい、日本語を勉強したいと思うベトナムの人たちをもっと大切にし、
私たち日本人も粘り強く、サポートしてあげたいと思います。
「私は日本が好きです、日本語を勉強するのも好きです!」
と、目を輝かせて言う。
彼女は今、日本への航空チケットの価格を調べ中。
日本にいる友達を頼って、とにかく一度、日本に旅行をしたいようだ。
※多くのベトナム人が日本語を学ぶ、「さくら日本語学校」。
写真はホームページから拝借いたしました。