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【ベトナムに抱きがちな「5つの幻想」】
【ベトナムに抱きがちな「5つの幻想」】
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO05269930W6A720C1000000/
まさに、その通りだと思います。
まず私がベトナム人に対して感じたのは、
彼らは「商品の質の違いにあまり頓着しない」ということ。
値段の違いは一目瞭然ですが、質の違いについて、とやかく吟味していない節があります。
安ければ安いほど良く、高い=質に比例するとは考えず、
高いのは、供給側の都合と考えているようなのです(つまり、ぼってる)。
先日、こんなやりとりがありました。
ワインのボトルを注文したところ、
「50万ドンと、70万ドンとあるよ」
「どう違うの?」
「こっちが50万ドンで、こっちが70万ドン」
「それは判ったから、どっちがどう、味が違うの?」
「味は、どっちも同じ」
「………。
もう、いい!
味が同じなら、安い方でいいわっ(怒)」
しかし、これは、怒る方が無理と言うもの。
酒にはそれぞれ、原材料や作り方等で、
味わいが違うワインができるということを認知していない上、
店側もそういう教育はしていないし、なかなか難しくてできないのが現状。
こんな状態で酒を扱うのだから、
値段の高い商品は不利だし、日本人の私でも、
日本酒のそれぞれの違いをお客様に伝えるのはけっこう難しい。
また、企業努力で安くて評判の良い酒を造る蔵元もある中で、
やたら値段が高い「大吟醸」は売りづらいので、つい敬遠してしまいます。
給料の良い駐在日本人に対しても、
順調に売り上げを伸ばしているのは、
美味しくてコストパフォーマンスが良い日本酒です。
ベトナムが次なる市場と期待して、進出を希望する蔵元さんが
毎月二、三社ホーチミンに来られるのに対して、
「ベトナム人に、日本の日本酒は、飲まれていないよ」
と、厳しい現実を伝えているのも、
表面化した数字に幻想を抱いて、無責任な出荷をして欲しくないからです。
また、「富裕層相手に」と気軽に口をついて出てくるのですが…
日本でも、「富裕層」相手にビジネスをしようと思うと、
それなりにこちらのステイタスを上げなければなりません。
すぐに出会って、すぐにフレンドリーになるほど、
そこらじゅうに富裕層はいませんし、
彼らのほとんどは、同じクラスの人たちとしか付き合いません。
多くの蔵元は、地元では「富裕層」で、名士が多いのですが、
ベトナムでごくごくわずかな富裕層を取り込み、
ビジネスに繋げてゆくのは難しい。
もちろん、どんな起爆剤が隠れているか分からないため、
諦めることはありませんが、
それには、現地にいてこそのチャンスだと思っています。
先日訪れた高島屋は、明らかに富裕層狙いですが、
地下の食料品売り場以外で、
買物袋を提げている人を、見かけませんでした。
日本人でも、日本で買った方が安いし、免税が適応できるため、
高島屋での購買欲はあまり湧かないようです。
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