日々の雑感
【私がホーチミンに来たのは「風水」ですが…】
「前もそういうお仕事ですか?」
「どうしてベトナムなのですか?」
私に尋ねられる三大質問です。
日本人のお客様からは、こういう風に言われることも少なくありません。
「ご主人(旦那さん)が、駐在で来られているのですか?」
どうして女性は、男性配偶者のオマケ、ついで、のように言われるのでしょうか?
「日本酒の普及のため、中小企業庁の助成事業でベトナムに来て、2015年に起業しました(が、何か?)」
最近は日本人の方以外のお客様からも良く訊かれます。
ベトナムの方や欧米人の方は
「ベトナムに家族はいるの?結婚しているの?」
たぶん欧米人の男性は、私が独身かどうかを知りたいのでしょう。
日本人は欧米人から見て、10歳以上は若く見えますから。
ベトナム人女性は、女性が独りで海外で仕事をするなんて信じられない
(=さびしい人ね、かわいそうw)というつもりなんだと理解しています。
さて、「どうしてベトナム?」という質問。
あれこれ考えるのも面倒くさくて、本当のことを話すと、これが国籍を問わずウケるのです。
「知人が風水師で、その人に診てもらった」
誰もが知っている大企業の社長や、え?と思うような方も診ていらっしゃるプロの風水師の方です。
日本酒市場の視察に、ニューヨーク、パリ、シンガポール、香港?候補を挙げたのですが
「あなたには早過ぎる、ホーチミンに行きなさい!」
ピンポイントでした。ベトナムなんて、考えたこともなかったのに…。
実際、彼女が宣託した一週間以内に、ある知人の出版パーティーで、
ベトナムへの進出支援をしている企業の社員が同じテーブルで。
その会社が当時私が住んでいた五反田の事務所からわずか5分足らずのところでした。
その会社が主催するセミナーで社長と知り合い、助成事業の申請を促され、応募したら採択され。
翌年、また同じ趣旨の事業計画で中小企業庁の創業補助金に応募したらまた採択され。
とんとん拍子。
坂の上に置かれたトロッコに乗っけられ、そのレール以外に進む道がないといった感じでした。
ところでこの「風水」。
英語でなんというのか、説明するのにGoogle翻訳で調べたところ。
「feng shui」
微妙に中国語よりになっているのか、「ふうすい」に近いのですが。
逆に発音がイメージしにくくて、なかなかすんなり言えません。
「風水」で勝手な判断をする従業員がいて困るという日本人の方がいらして、
日本人の私が風水でベトナムに来たと言うと驚いています。
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昨年秋頃より当店はお客様の入りが悪く注文も減少気味でした。
もちろんベトナムが不景気、というのもあるのでしょうが。
SNSをがんばったり、商品リストを完備したり、メニューを工夫してみたり。
ですが一向に改善されません。
ふと、朝起きて壁をぼんやり眺めていて…飾っている絵やアートが良くないのでは?と思い。
そういえば、このアート作品(私が超お気に入りのオブジェです)を飾ってから、運気が下がって来た気がします。
12月に日本から持ってきた、私の花のPhoto作品を飾ってみました。
見よう見まねの風水知識ですが、東に「白」と「緑」、西に「黄」の花の写真を飾ってみたところ。
※東にこの作品

※西にこの作品

あらららら、その晩から満員のお客様。
お酒の発注も増えてきました。
もちろんテト前だから、そんなの風水、関係ないよと言われるのもごもっとも。
ですが「信じる者は救われる」。
私は、真理の探究に、科学、文学などがあり、占いもまた○○学というように、
それぞれアプローチと表現の仕方が違うだけだと思うのです。
今、NHKの大河ドラマ「光る君へ」。
視聴率とは裏腹に、微妙に人気が高まっていますが。
ここでも日本の政(まつりごと)が、祈ること、占うことと無縁でない様子が描かれています。
この記事へのコメント
3大質問に答えるのが面倒くさくて、”風水に導かれて今ここに私が居る”の説明。これは良い発想!
Posted by 古都雀 at 2024/02/14 12:08
古都雀さん
本当のことですから。本当のことを率直に話すのがいちばん、相手に伝わるのだと思いました。
それから国の助成事業でこの店を作った、という話も欧米の方に驚かれます。
「え?日本の国は、あなたのバーのためにお金を出すのか?」ってw
イタリアの方でしたけれど「たぶんあなたの国でもそうすると思いますよ」と。
だって日本酒は日本の「國酒」であり、文化ですから。
イタリアも自国の文化を大切にし、誇りに思っていらっしゃいますから。だから日本酒にもリスペクト!です。
本当のことですから。本当のことを率直に話すのがいちばん、相手に伝わるのだと思いました。
それから国の助成事業でこの店を作った、という話も欧米の方に驚かれます。
「え?日本の国は、あなたのバーのためにお金を出すのか?」ってw
イタリアの方でしたけれど「たぶんあなたの国でもそうすると思いますよ」と。
だって日本酒は日本の「國酒」であり、文化ですから。
イタリアも自国の文化を大切にし、誇りに思っていらっしゃいますから。だから日本酒にもリスペクト!です。
Posted by SAKE-KAMPAI
at 2024/02/14 13:54
