角打ち【日本酒で乾杯！】
【国がSAKE BARに投資？「ここがヘンだよ日本人」とドイツ人のお客様】
彼らがVetterやこのブログを読んでいるわけはないので、
口コミで広がっているのでしょう。
欧米系、アジア系の場合、
みなさんグループで来られて、国籍バラバラの連合体と言った感じです。
同じ国籍同士でご来店くださるのは、韓国人の方、日本人の方ぐらい。
先日、角打ち【日本酒で乾杯！】にドイツ人男性、イタリア人男性のお客様がいらっしゃいました。
そのドイツ人の方が陽気な方で、私にいろいろと質問して来られます。
「いつ、このお店を開いたの？」
「どうしてベトナム？」
「どうしてこのお店を聞いたの？」
日本語で尋ねられても答えるのが難しい質問です。
「Why？」
それで、日本酒が好きで、広めたいからこのお店を開いた。
日本の国が、私に投資してくれた。
「助成」という英語が、とっさに出て来ませんでした。
実際、角打ち【日本酒で乾杯！】の創立資金の一部に、
中小企業庁の創業補助金が降りて、使われています。
すると…
「おー！国が投資した？あなたに？このバーを開くのに？」
「はい」
「本当？国が、バーを開くのに投資するの？」
「はい」
「すごい！日本の国は、バーに投資するの？」
「ここがヘンだよ日本人」とばかりに笑っている。
その背景には、「日本酒」を「国酒」と日本政府が決めたということがあります。
それまでの国家行事などでは、シャンパンなどで乾杯をしていました。
が、「国酒である日本で乾杯すべき！」と提案したのが、
1980年当時の総理大臣だった大平正芳でした。
それをきっかけに「国酒」という名称が出てきました。
そして2010年、日本酒造組合中央会は「国酒」を商標登録し、
清酒・泡盛・焼酎・合成清酒・みりんを国酒と定めることにしたという経緯があります。
そして私たちは、2014年に全国商工会連合会の助成金でホーチミンを視察。
続いて2015年、私は中小企業庁の創業補助金を使って、角打ち【日本酒で乾杯！】をオープンしています。
まだ、国酒の定義が制定されて、すぐだったということもあったと思います。
「じゃあさ、ここはバーじゃなくて、『Cultuer Center』だね」
「まあ、そうとも言えますね」
「おーー！！俺たち、文化センターで飲んでるんだぜ」
と、話を聞いてなかった相方のイタリア人にも吹聴しています。
私には、彼のこの笑いのツボが良く理解できないのですが。
ドイツだって、このコロナ禍で、メルケル首相の発言により、
政府は「芸術や文化」に手厚く補助金を出しているじゃないですか。
日本酒は1,000年以上の歴史があり、1,000以上ある酒蔵のうち、
100年、400年と続いて来た蔵元もあり、
その伝統と歴史を世界に広め、存続させるため…
という回答が英語でスラスラ言えるよう、今度、準備しておこうと思います。
