おすすめ(飲食店)
【ピンチをチャンスに変える@鳥みつ】
さっそく行ってみた。
【鳥みつ】
オペレーションがまだ整っていないのか、
9時で早々に閉店するらしい、などと噂が聞こえていたので、
少々のことは覚悟で行って見た。
一階はカウンターとテーブル席。
まずはカウンターで、ワインと焼き鳥串焼きを数本頼んで待つ。
一応、写真入りの立派なメニューはあるが、
「今はこれだけしか」と、紙に手書きのメニューを渡される。
ちょこっと食べて飲みたい人には、これでも充分。
※裏にも、ちょっとした酒肴メニューがある。
なかなか飲み物が出てこない。
せめてワインだけでも先に、と二回ほど頼むと、
「今日はワイン、まだ仕入れてません」
ところが、ややあって、日本人店長さんが、
ワインを持って帰っていらした。
どこかで買ってこられたのだろう。
「スペインのテンプラニーリョ・カベルネ・ソーヴィニヨンをご用意しました。
何がお好きですか?先にお聞きすれば良かった」
「いえいえ、そんな…」
それより、
先に従業員に「買いに行く」としっかり伝えておかれた方が良かった。
「お酒は良く飲まれますか?」とまた聞かれ、
正直に
「はい」と答えると、
並々と注いでくれた♪♪♪
テンプラニーリョは、ベリー系の香り、濃く上品な渋み、焼き鳥に合うとされる。
素直に「あまりお高いものではないのですが…」と仰るのも好感が持てる。
味わいの割にはコストパフォーマンスの良さが注目される銘柄だ。
それにしても、ウチだとメニューに表示されている85,000VNDではとても出せない。
せめて12万~15万VNDはいただかないと…。
「この銘柄は、今日だけ?」「はい」
そりゃそうよね、業務用お得用ハウスワインでないと利益が出ない。
そのうちに、1階に煙が充満してきた。
ダクトの加減だろうか…
カウンター席の後ろも狭くて、スタッフの行き来にぶつかる。
そのうちに「広いですが、二階席にどうぞ」と案内された。
ここは落ち着く。
そのうちに焼き鳥が出てきた。
※左から「ムネ身梅肉」「もも(塩)」「ハツ(塩)」
柔らかく焼けてて、美味しい。
今までホーチミンで食べた中でも、美味しい。
そしてオペレーションはまだまだだが、
どのスタッフもみな、一生懸命で素直で明るい。
オペレーションはそのうちに慣れるが、
人柄と言うのはすぐには変えられない。
すまなそうに、それでいて笑顔を絶やさず、
何度も「すみません」と謝られると、悪い気はしなかった。
「たいへんね」と声を掛けると、
「いえ、大丈夫です」と、キリッと返ってきた。
オペレーションにおける「ベトナムあるある」のすべてを
やってしまっていた感のあるプレオープンだったが。
店長さんが一つ一つのテーブルを周って、
確認とお詫びをしておられる。
忙しいのに、話しかけては悪いかと思ったが、気さくに話をしてくださった。
海外が長く、直近はアメリカで食関係の仕事をしておられたそうだ。
それから二年ほど日本に戻って、今、ベトナムで出店の運びとなったそうだ。
なので元々、焼き鳥屋さんというわけではないようだ。
オープン当時のオペレーションの「あるある」は、どこの店でも発生する。
けれどもその事態を、どこまで明るく、誠意をもって対処し、
お客様に嫌な思いをさせず、「また来よう」と思わせるか。
また安易に値引きして、お詫びの気持ちを金銭に替えようとしないのも良い。
ピンチはチャンス!だと、思った。
「鳥みつ」さんのネームカードをいっぱい貰って帰って、
Standing BAR【日本酒で乾杯!】に置いた。
その場にいたお客様にも「美味しかった」と宣伝し、
カードを配った。
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