まめ情報
【初めて、タクシーで詐欺被害に会いそうになった!】
「タクシーにぼったくられない、詐欺被害に会わない」などの
注意書きが必ずある。
私はビナサンかマイリンしか乗らないので、
まだ一度も、経験したことがなかった。
先日、取材中に、指示された住所が間違っていて、
まったく違う場所に着いてしまったことがあった。
住所を調べ直して、取材を続行しようとしたのだが、
街中なのに、まったくタクシーが捕まらない。
10分ほど経っただろうか…。
一台の空車が近づいてきた。
普段なら、絶対利用しないのだが…。
時間も押している。
利用してみることにした。
タクシー会社の名前は
【SAIGON TOURIST】
時々見かけるタクシーだが、大丈夫だろうか…。
訝し気に見ていると、ウィンドウが開いて、
アメリカの映画俳優「フォレスト・ウィテカー」似のドライバーが、
「Hey!」
みたいな感じで、にこやかに挨拶をする。
ますます怪しい。
人懐っこい笑顔を浮かべて近づいて来る人物には、
世界共通、「要注意!」だ。
でも、乗る。
メーターは11万VNDから始まる。
おそらく、メーターが上がるのが早いんだろうなぁと思っていると、
案の定、通常の2倍ぐらいの速さで上がってゆく。
だが先日、雨の日曜の夜。
高いタクシーもあるのだということが分かったので、
それ自体は全然、かまわない。
社内もビナサンと違って、キレイでちょっとVIPな感じー。
目的地を告げると、「イザカヤ?」と、
たどたどしい日本語で話しかけてくる(実際の行く先はローカルレストラン)。
大体、こんな時間に、居酒屋に行くアホが、どこにおるんやー。
と、軽く心の中で突っ込み入れながら…。
日本人とバレている。。。
目的地に着く。
14万3000VNDだった。
感覚的に、ビナサンやマイリンの2倍ぐらいの金額だ。
20万VND札一枚と、2,000VND、1,000VNDを渡す。
お釣りは、6万VNDだ。
すると、
1万VND札と、今渡したばかりの2,000VND、1,000VNDを広げて見せて、
メーターを指し示しながら、
「14万VNDだよ」
しきりに1万VND札をつまんで、何やら言っている。
なんか知らんが、1万VNDをくれと言ってるのか?
財布の中には、そもそも1万VNDがなかったので、5,000VND札2枚とり出すと、
「違う、違う~、14万VNDだよ。あなたの渡したの、これ、1万VND」
やっとわかった。
私が間違って、14万3千VNDの支払いに、
1万VNDと3千VNDを渡したと、ウソをついているのだ。
「20万VND、渡したじゃないの」
と、財布の中の別の20万VNDを見せる。
すると、財布の中をのぞき込み、手が動いた。
これはよくある手口で、財布の中を物色して、
「これだよ、これだよ」と、小口の札を抜き取る際に、
高額の50万VNDを掏るのだ。
その手には乗るか!
露骨に財布を仕舞う。
だが、ドライバーは同じ主張を繰り返し、埒が明かない。
こうなったら、世界共通、最強の言語で反撃するしかない。
「何、ゆうてんねん!20万VND、渡した、ゆうとるやろー!!(怒)」
「ピ―――」
その時、精算機から、お願いしていたレシートが出て来た。
レシートに、車番号から、時間から、全部記録されてるというのに、
まだ詐欺行為を働こうとするのか。。。
なんだか、可愛そうになってきた。
すると…
「OK、OK、分かった、分かった」
観念したのか、やっと6万VNDを返してくれた。
車から降りようとすると、何事もなかったかのように
「用事が済むまで、ここで待っていようか?」
厚かましいにもほどがある。
こやつ、どっか、線が切れてるのか?
「No Thank you!!」
タクシー会社の名前は
【SAIGON TOURIST】
この記事へのコメント
おもろい。関西度胸が利いている。
Posted by 古都雀 at 2018/08/30 12:42
手品にしても、もう少し、上手にやらないと…みたいな感じでした。
Posted by Nihonshu de kanpai!
at 2018/08/31 14:47
