日本酒
【アメリカ人酒ソムリエ様とご一行様、【蔵 KURA】に試飲でご来店】
当初、23銘柄一気に輸入という予定だったのですが。
初の輸出入で戸惑うことも多く、輸出側の問題もあって
現在、6銘柄だけが先行してホーチミン入りしています。
その試飲に、酒ソムリエのアメリカ人Jesseさんが、
それぞれ飲食店、ホテル、酒関係の仕事に就いているブレーンたちとともに、
【蔵 KURA】にご来店。
※写真、左から二番目が、Jesse.
「酛（もと）」で醸された日本酒にたいへん興味がおありのJesse。
2019年10月には速醸酛（そくじょうもと）を一切使わず、生酛造り（きもとづくり）しかしない、
兵庫県「香住鶴」の蔵元で、一か月の蔵人体験をしています。
私も見学および撮影でお伺いさせていただきました。
特に奈良市正暦寺（しょうりゃくじ）由来の「菩提酛（ぼだいもと）」は珍しく、
今回「菩提酛（ぼだいもと）」と「水酛（みずもと）」が入ってきましたよーと連絡すると、
すぐに、試飲に行くよーとお返事が。
そのMessengerのやり取りの中でも、どういうルートで輸入しているの？
（TVNはすべて空輸便です）
価格設定、温度管理など、厳しくチェック。色々とダメ出しが出ました。
さて、試飲が始まりました。今回の6銘柄は以下の通りです。
【菩提もと 純米 升平】八木酒造
【純米 御代菊】喜多酒造（水酛）
【歓喜光 純米】澤田酒造
【本醸造 貴仙寿辛口】奈良豊澤酒造
【ゆず酒 豊祝】奈良豊澤酒造
【うめ酒 豊祝】奈良豊澤酒造
グラスに一杯ずつ注ぎ、みなさま慎重に色や濁り具合を確かめ、
ゆっくり深く香りを嗅ぎ、口に含み、ゴロゴロと空気を含ませて鼻腔抜ける香りを確かめ、
喉ごしを確かめておられます。
一つ一つにコメントしたJesse。
【本醸造 貴仙寿辛口】は、すっきりクリアで良いね。
私が「It has alcohol added.」と付け加えると、
「OK, Aru-ten」
「アル添」で通じるんですね♪
【歓喜光 純米】は、樽酒のような香りがする。というコメント。
樽酒ではありませんが、どっしりとしたコクの奥に、微かにそんな香りがするような…。
【菩提もと 純米 升平】は今、ハノイのスーパー「富分」さんで扱われているようですが、
一番売れているそうです。
薄い黄金色、複雑な風味が特徴です。
箱の「正暦寺」の写真に彼女が反応したので、
「日本酒の発祥となった奈良の正暦寺です」と説明していると、
「I know, I know」と横からJesse。
すみません、釈迦に説法でございました。
【純米 御代菊】を試飲してから
「Sana、菩提酛と水酛はどう違う？」
藪から棒に質問が。
旨く答えられないでいると、「プロセスが違うんだよ」と、
他のみんなに「生酛造り」のレクチャーを始められました。
【うめ酒 豊祝】は、ベースは何かというご質問。
日本酒でございます。
吉野の梅を使用、焼酎で漬けるより浸かりにくいのですが、
「甘味」が先行する梅酒が多い中、
甘さ控えめ、梅独特の青臭さと微かな渋味も残しており、
違いが分かる大人の梅酒です。
その他、Simbaさんから仕入れた銘柄も飲み比べられておられましたが、
Jesseの運営するディストリビューターでもSimba経由の日本酒は扱っています。
おつまみは、「なめことやまくらげ」の漬物（堂本）を気に入っておられたようです。
ワイン、蒸留酒にも精通している酒ソムリエさんですので。
とても緊張しました。
もっと勉強しなくては！と気持ちも新たに…
「一緒に、日本酒を広めてゆくため、力を合わせて行きましょう」
と、力強く声を掛けてくださって、みなさまとディナーに出かけられました。
