日本酒
【平日の昼から超満員、伏見「鳥せい」、山本本家蔵元見学】
近鉄伏見桃山駅下車、徒歩9分のところにある。
高校時代から京都に来て、伏見と言えば「焼き鳥」、
鳥料理の老舗といえば「鳥せい」だった。
本店は創業延宝五年(1677年)の老舗、
酒蔵山本本家の直営店である。
山本さんに、ランチにお誘いいただき、お伺いした。
店、いちばん奥の、蔵を改築した瀟洒な離れにご案内していただいた。
「料理と合わせる日本酒ということで、
祖父がこの店(鳥せい)を創業した時、
伏見のこの界隈に、飲食店はウチ一軒でした」
今は、大手筋商店街から周辺にかけて、飲食店で賑わっている。
鳥コースをいただいて、山本本家さん、季節の一押し他、
純米、大吟醸、純米大吟醸の呑みくらべをいただいた。
女酒と言われる伏見では、
60~80mg/Lの中硬度の水が使用されているが、
「神聖」では、少し高めの水を使用しているらしい。
しっかりとした飲み口に、キレの良さが、
鶏肝などの濃い目の味に、よく合う。
で、ここまで来て、まさかの、写真の撮り忘れに気づく。。。
最後に、原酒をいただいた。
(いちばん上の写真が、店用の原酒タンク)
脂っこい食事のあとの原酒は、まるでデザートだ。
ランチが終わって1時。
はなれの前の席はすでに一回転。
南隣の客席も、満席状態。
観光客が多いのかも知れないが、平日の午後で、
これだけの繁盛ぶり。
料理店の隣では小売りもやっている。
さらに、器を扱っているギャラリーも併設。
やはり、場所があると、色んな展開ができるなぁと、
たいへん勉強をさせていただいた。
その後、路地を挟んで隣の蔵を案内していただいた。
今では生産量もかなり減ったそうだが、大型タンクが並ぶ。
日本国内では、昨年度はさらに生産量が減少したようだ。
一方、ベトナムでは今年1月、タイもフランスも抜き、
輸出金額で9位となる。
今は閑散期(お酒を造らない時期だが)、
数人の蔵人と行き交う。みな、若い。
杜氏が40代だそうだ。
案内してくださった、次期当主で蔵元さの晃嗣さんも、まだ若い。
これまでの350年のように、これからの将来もずっと、
伝統を受け継いでゆく人々によって、
歴史が刻まれ、紡がれてゆくのだと思うと、感慨深い。
初のベトナム進出に向けて活動されており、
私も少し、お手伝いさせていただいている。
私のできることで、少しでもお力になれればと思う。