【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop

Pham Viet Chanh(ファンビッチャン)の【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopからお届けするホーチミン情報。
おすすめのお店、耳寄り情報、マメ知識、ベトナムと日本との違いなど、日々、ご紹介してゆきます。
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兵庫

今回の「香住鶴」さんの見学・取材出張は、
豊岡市の北星社さんがすべて段取り、アテンドしてくださった。

北星社さんは、「印刷」を通して、
地場産業の製造企業と広く、深くつながりがあり、
ベトナムへの進出企業のプロモーションを手伝う一方で、
ベトナムから地域への人材支援も手掛けている。

先ごろ、ホーチミン市内に支社を立ち上げた。

早川社長とは、ホーチミン市内で初めてお会いし、
今回はあいにく急な出張と重なってしまい、
再会することは叶わなかったが、
ベトナム支社の門間支社長が、すべてアテンドしてくださった。

印刷だけでなく、以前は出版部門も活発で、
門間さん自身、
浄瑠璃寺(奈良)住職 佐伯快勝 × 東洋文化研究家 アレックス・カー
対談集
【世界に逆らう】
http://www.robo.co.jp/product/book/alex/index.html
の編集に携わっておられる。

私は、「日本酒」をプロダクツとして見るのではなく、
「日本文化」の紹介として関わってゆき、
日本酒を愛してくださる人たちを、世界中に増やしてゆきたい。

そういうビジネスの関わり方が出来る人たちとの、
ご縁を増やしてゆきたいと想っている。
その思いが、再確認できた。

印刷工場内を見学させていただく。
2020年のカレンダー印刷真っ最中だったが、
印刷工場を見学したのは初めてで、なかなか興味深かった。
営業部署もご案内いただいたが、まだみなさん働いていらした。

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急ぎ足の見学だったが、北星社から近い、空港に急ぐ。
行きは列車だったが、帰りは飛行機を用意してくれた。



「コウノトリ但馬空港」から一番利用される航路は「但馬─伊丹」の30分コース。
東京(羽田)との直行便はまだないようで。。。
なんとも中途半端な空港なのだが、
搭乗券と書類を送って還付申請すると、豊岡市から半額が補助されるらしい。

列車料金とあまり変わらず、時間が1時間強短縮になるし、
帰り、なんば駅の「豊祝」で一杯、ひっかけられるという楽しみもあるのでw、
迷わず「飛行機での帰路」を選択した。

久しぶりに乗ったJAL。
おりしも台風19号が近づいていて、飛行機が揺れる恐れがあり、
CAが、「私たちもシートベルトをするよう言われておりますが、
近くにおりますので、何かありましたら…」
いつでも、すぐに対応する…といったアナウンスが流れた。

その伝え方には安心感と誠意が伝わり・・・
このあたりが、ベトナム航空との違いなのだろうなと、思う。

降り立ってすぐにバスに乗ったのだが、
4年ぶりの伊丹空港は発展していて、
オリンピックに続き、万国博覧会に向けて、
大阪もどんどん変わってゆくのであろう。

今回の出張レポートはこちらから。

2019/10/18
【老舗有名寿司店「をり鶴」と、蟹や海の幸「一魚一恵」@城崎にて】
https://sake.vietnhat.tv/e47506.html

2019/10/19
【外国人観光客が多い、7つの湯の温泉めぐり@城崎にて】
https://sake.vietnhat.tv/e47510.html

2019/10/20
【地域の特産品を、どう、魅せる?どう、売る?@城崎にて】
https://sake.vietnhat.tv/e47513.html

2019/10/21
【蔵元「香住鶴」さんの契約農家さんを訪ねる@兵庫県】
https://sake.vietnhat.tv/e47515.html

2019/10/22
【ベトナム人の蔵人研修始まる!@兵庫県「香住鶴」】
https://sake.vietnhat.tv/e47518.html

2019/10/23
【日本酒の販路開拓会議@蔵元「香住鶴」会議室にて】
https://sake.vietnhat.tv/e47522.html

兵庫

さて、午後から「販路開拓、販路拡大」についての営業会議。

風邪気味だったフィーさんも、付き添っていたチンさんも、
ちゃんと出席していた。

Simba社のスタッフ、フィーさんとチンさんは営業担当だ。

先日のJETROさんの展示会でも、
進出希望、あるいは販路拡大の蔵元さんのブースを、
2人そろって熱心に回っていた。

フィーさんとチンさんは英語は少しできるが、日本語はまったくできない。

最近、Simba社は社内がほとんど英語仕様になっている。

Standing BAR【日本酒で乾杯!】の担当、Annieさんも、
英語が達者だ。

LINEで日々、やりとりさせていただいて、
おかげさまで英語のトレーニングになっている。

しかし込み入った話になってくると、やはり通訳が必要。
しかも今回はJesseさんもいる。

北星社ベトナム支社の秘書、ユエンさんは優秀で、
日本語も英語も達者なので、通訳をお願いする。

いよいよ会議が始まった。



香住鶴営業部長:森上哲行さん(写真中央)が、講義を行った。

途中、日本酒の商流についての説明になると…。

「ベトナムではこうだ」
「アメリカではこうだ」

と議論沸騰、それぞれが誇りを持って仕事をしているから、
こんな風に熱くなれるのだなぁと、頼もしく思った。

内容としては、ベトナムやアメリカの酒類に関する許可が、
日本より厳しくて、ライセンス取得に費用も時間も掛かると言うこと。
現地人が取得した場合、我々外国人が取得するより、
いくぶん有利だが、それでもやはり厳しいらしい。

実質一社で「製造⇒卸⇒小売」すべてのライセンスが取れることはない、と、アメリカのケース。

「日本はいいな」

と、ベトナム人もアメリカ人も口々にうらやむ。

私も「日本酒の小売業(酒屋)」事業の立ち上げに今、取り組んでいるので、
ライセンス問題についての話題は興味津々。



それにしても、ベトナム語、日本語、英語が飛び交う中、
ユエンさんは見事に通訳してくれた。

彼女は、この後、蔵元を離れ、
一か月間、周辺の旅館の「女将修行」に入る。

一人、蔵元から少し離れたペンションに泊まっていたが、
見知らぬ外国の土地でたった独り、女将修行に入るのは、
たいへんなチャレンジだと思う。

また、受け入れてくれた老舗旅館の女将の太っ腹にも、頭が下がる。

一か月後、彼らがどれだけ成長してホーチミンに戻って来るか…。

11月中旬に行う、
「フーコック島、日本酒で乾杯!」のイベントにも、
フィーさん、チンさん、Jesseさんは参加表明してくれている。

とても楽しみだ。

これまでの「香住鶴」さんでのレポートはこちらから。

2019/10/21
【蔵元「香住鶴」さんの契約農家さんを訪ねる@兵庫県】
https://sake.vietnhat.tv/e47515.html

2019/10/22
【ベトナム人の蔵人研修始まる!@兵庫県「香住鶴」】
https://sake.vietnhat.tv/e47518.html

兵庫

10月二週目から11月2週目まで。
有に1ヶ月強のベトナム人の蔵人研修が、今まさに行われている真っ最中。

おそらく日本酒に携わるベトナム人スタッフの、
日本での「蔵人研修」は、日本初ではないだろうか。

ベトナム人のフィーさんとチンさんは、
ベトナム企業のディストリビューター「Simba社」の
日本酒部門の営業スタッフなので、
一か月の研修後、「香住鶴」で働くわけではない。

しかし、そのために各種手続きを行い、
寮の部屋を用意し、制服を与え、
衣食住の面倒をすべてみる「香住鶴」さん。
その太っ腹には頭が下がる。

一方、ビザの手続きをし、渡航費その他を準備したSimba社。
日本酒のために、そこまでするベトナム人社長のBinhさんにも心から感謝したい。

さて。

朝9時に、北星社、門間さんの車に同乗させていただいて、
香住鶴本社にお伺いする。
最近移転して、ショップも工場もまだ新しい。



私たちにすれば「朝一」だが、
4:30起きの皆さんにすれば、一仕事終わったといったところか。

Jesseさんが、仲添えを終えたタンクを掻きまわしていた。



かなりの重労働のようだ。

ハーネスを付けているのは、落下防止のためだ。
タンクの口にスチール製の枠も設置されている。

この工場はまだ新しいので、タンクが外付けではなく、
床下に内蔵されていて、まだ作業がしやすいように見えるが。

足場を登って3000リットルのタンクを覗きこむ形で作業をするのはたいへんだ。

バランスを崩して落ちる蔵人もいるそうだ。

タンク内にはアルコールの瘴気が充満しており、目が開けていられない。
酸素がまったくないので息ができない。
夜中に見回りに来て落ちるケースが多く、
朝、他の蔵人が、タンクの中の骸(むくろ)を発見するそうだ。

この作業中、何人かが交代したのだが、
つねに「ハーネス装着」の注意喚起が行われていた。


※こちらは、香住鶴の蔵人さん。

専務の福本さんに、蔵内を一通り案内してもらった。


※これが「もやし(種麹)」だ。

で、ベトナム人スタッフの姿が、どこにもないことに気付いた。

どうやら朝から体調不良で、寮で寝込んでいるそうだ。

あらららら、「日本初のベトナム人蔵人研修」と打ちあげた割には、
早々に根を上げている。

なんか、ベトナム人らしいなぁ。。。
と思いつつ、寮にお見舞いに行く。


※ここが、酒造りの間、蔵人たちが寝泊まりする社員寮。

日本が初めての彼らにとって、「日本の秋」は人生初の体験。

このところの急な冷え込みに、風邪をひいてしまったみたいだ。
それは仕方がないね。

喉が痛く頭が痛いと言うフィーさんのために、
チーさんがベトナムから持って来た薬を飲ませていた。
専務さんが昼食のお弁当を持って行かれたのだが、食欲がないようだ。

そういえば前日、
私たち日本人にとっては結構気温が高かったのに、
日本経験がある通訳のユエンさんが、
冬物のセーターに初冬用のコートを着ていたのを思い出した。
さらに今朝は、ウールのマフラーをきっちり巻いていた。

私は半袖Tシャツに夏物のカーディガン姿なのに。

「そこまで厚着しなくても…」と思ったのだが、
常夏のホーチミンから来たら、日本の秋は寒いのだろう。

チーさんとフィーさん、昼からの会議には、何とか出席できると言う。

兵庫

さて、兵庫県に出張に来た目的は、
ホーチミンに本社を構える、日本食材・日本酒ではベトナム一のシェアを誇る
インポーター&サプライヤー「Simba社」のスタッフの、

「蔵人研修」

の取材を行うためである。

昨日までのブログ記事では、すっかり「城崎温泉紀行」になってしまったが…。

Simba社としては、ベトナム人スタッフに、
ベトナムで日本酒の勉強を座学でするより、
実際に酒造りの現場で肌で感じて欲しいと言う考えがあった。
そして日本酒のディストリビューターとして、さらに成長したい。

一方香住鶴さん側としては、
近々ベトナムに輸入されるが、日本酒について少しでも深く知ってもらい、
ベトナムで自社の日本酒を普及させたい。

そんな「SimbaのBinh社長」×「香住鶴の福本社長」の、熱い思いによって実現した。

間をつないだのは、印刷会社の「北星社」(豊岡市)さんである。
銘酒「香住鶴」のプロモーションを手掛けるため、
先ごろ、ホーチミン市に支社を立ち上げた。

ベトナム人2名とアメリカ人日本酒ソムリエによる、
1ヶ月半近くの蔵人研修は、おそらく「日本初」の取り組みではないだろうか。

私はその二日間だけを取材させていただいた。

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10月10日(木)、一日目。
秋晴の美しい空の下。

Simba社から派遣された「チン」さんと「フィー」さん。
それに今年からSAKE CENTRALから転職した、
日本酒教育係の「Jesse Selvagn」さん(アメリカ人)。

前日Jesseさんから「仲添え」をやったと、
メッセージと動画をもらっていた。

当日は「山田錦」の契約農家さんたちを訪ね、
酒米の田んぼを見学させていただいた。



そろそろ収穫時期で、稲穂の重みに耐えきれず、
稲が倒れている田んぼもいくつかある。



明後日襲来する台風19号が心配だったのだが…。

「いつ、収穫すれば良いか、また、連絡してくださいよー」
と、農協の人に声を掛けながら笑っている農家さん。

実にのどかだ。
ベトナムの人ともペースが合いそう。

何度か、他所の蔵元さんを見学をさせていただいたことはあるが、
酒米が実っているところを拝見させていただいたことは初めてで、
いたく感動した。

このあたりは「蛇紋岩(じゃもんがん)米」という食用米が有名で、
その蛇紋岩で作られた銘酒もあるようだ。



※蛇紋岩米

但馬地方の「蛇紋岩米」は、ツヤがあって大粒。
ふっくらしていて甘みがあり、炊きあがったときの香りが格別。
粘り強い食感が特長で、「おかずがいらないほどの甘み」といわれているそうだ。

「酒米」と「食用米」の違いを理解するところから始まる。



※酒米をじっと見つめるチンさん。

さて、香住鶴さんと契約している田んぼは「山田錦」だ。

「昨今、さまざまな酒米で、個性的な風味にチャレンジしている蔵元さんも増えて来たけど、
山田錦は、バランスよく安定して醸せる、もっとも酒造りに適している酒米」

と、専務の福本和広さん。

「少し高くで買ってくれると嬉しいなぁ」

横合いから農家さんが、かぁるくジャブを飛ばす。

農業から離れてゆく人も多い中、
少しでも高値で需要の多い他の作物も作る一方で、
酒米を作ってゆくことは大変なことなのだと想像に難くない。

この方たちのご苦労と気構えがなければ、
酒造りは成立しない。

ということを、ひしひしと実感する。



写真左から。「北星社」門間さん。フィーさん(Simba)、「香住鶴」専務の福本さん。
チンさん(Simba)、通訳(北星社)のユエンさん、日本酒ソムリエのJesseさん。

兵庫

【外国人が殺到する城崎温泉、どうやって訪日観光客を36倍に伸ばしたか?】

https://tripeditor.com/167435

【外国人にあえて夕食付き 城崎温泉、定説覆す集客術】
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO29250080R10C18A4000000/

昨日、私はこんな記事を書いたが

2019/10/19
【外国人観光客が多い、7つの湯の温泉めぐり@城崎にて】
https://sake.vietnhat.tv/e47510.html

たいへん勉強になった。
この取り組みは、インバウンドだけに限らず、
「日本の魅力」をどう、外国人に伝えるか、
つまり「日本酒のベトナムにおける普及」や
異国でどう「日本の文化を伝えるか」にも通ずると思う。

さて、町中の土産物売り場を見て回った。

その中で、私が「!」なおすすめのいくつかを紹介したい。

①お風呂で読書

温泉で可能かどうかはともかく、お風呂で読書する方も結構いる。
そんな方におすすめなのが、これ。



志賀直哉の『城崎にて』は鉄板としても。

映画『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』でおなじみ、
「万城目ワールド」で知られるファンタジー小説家、
万城目学の『城崎裁判』

映画『告白』『北のカナリアたち』でも知られる
湊かなえの『城崎へ帰る』

人気なのだそうだ。

②城崎発、ビネガーと醤油と香水

 醤油と酢は、もともとこの地域の特産品だそうだが。
 バラエティーに富んだ種類、パッケージデザインの美しさ、売り方、三拍子揃って、
 こんなにステキなお土産になった。







 ↓↓↓↓↓ こちらは「世界に一つ、あなただけの香水」が作れる、
 お風呂上りに、旅先で見つけた、ステキな薫りを身にまとう。
 欧米系にターゲットを絞った城崎温泉ならではだろう。



 しかし、売り方に関して言えば、醤油もビネガーも香水も、
 それほど目新しくはない。
 こんな店、東京にも、鎌倉でも、あったな…と思うのだが。
 風情ある古き温泉街に、楚々として並んでいると、
 ついつい、旅先の思い出として手が出る。

③こんなところに「ポツンと一軒家」

 海の見えるオシャレなカフェ&スーベニア&アウトドアショップ
 【KAN ICHI】
 http://kan-ichi.jp/


※写真は、KAN-ICHIさんのホームページから拝借しました。

 ランチで案内してもらったのだが。



 こんな不便な場所にあるにも関わらず、お客様がひっきりなし。
 「ガイドブックに載ったから」
 と言うが、オーナーのこだわり、深い趣味が、人を惹きつけるのだろう。

 せっかくお土産を買うなら、ちょっと足を延ばしても、
 荒い波の日本海を眺めながら、美味しいものを食べて、お土産を買いたいと思う。

兵庫

「小説の神様」と称せられ、多くの日本人作家に影響を与えた、
志賀直哉の小説「城の崎にて」でも知られる温泉街、城崎。

15年前とはかなり様変わりしていて、
オシャレなカフェや土産物店も増えている。

新しい店が立ち並ぶあたりは、数年前の火事で、
焼けてしまった跡だそうだ。

夕方5時頃から、
旅館の用意した、あでやかでおしゃれな浴衣に身を包んだ
外国人観光客、若いグループ、カップル、家族連れなどで、
賑やかになる。

みんな、街中観光しながら7つの湯をめぐるのだ。



※「足湯」でもおなじみの、城崎駅舎右横の「さとの湯」

ところが6時も過ぎるあたりから、街中はひっそりとする。
みな、贅尽くしの旅館の夕餉に舌つづみを打つ頃だ。

この旅館の夕飯が、費用の面からも「無用」と思う外国人が多いらしく、
今、宿側が頭を抱える問題となっている。

私は朝食だけの素泊まりだったので、
街中を歩いてみるものの、
ちょっとした居酒屋などがほとんどない。

そこそこの歓楽街だし、
「蟹」「日本海の幸」「但馬牛」「旨い酒」
ここまで揃っていて、スナックやバーはあっても、飲食店がないのだ。

一軒、とても高級でオシャレなフレンチレストランが出来ていたが、
ここは老舗高級旅館の経営だった。

いわゆる、観光客の食事における「囲い込み」だ。

さらに「朝はパンが食べたい」という欧米人観光客の要望も、
頭の痛い問題だったそうだ。

若者がオシャレな「パン屋」を作ろうとしたところ、
このあたりの宿から反対が起こった。

そもそも日本くんだりまで来て、
旅館の朝食に「パンを食べたい」と言う方がどうかしていると思うのだが。

一軒だけ、美味しそうなパンと洋食が食べられる店を見つけた。

ここもまた、向かいの旅館の経営だった。

古い観光街を守るためには、ここまで強固な姿勢も必要なのだろうか。

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さて。

数少ない郷土料理店「一魚一恵」で蟹に舌つづみを打った私は、

2019/10/18付
【老舗有名寿司店「をり鶴」と、蟹や海の幸「一魚一恵」@城崎にて】
https://sake.vietnhat.tv/e47506.html

食後、旅館近くの「一の湯」に行く。

湯船には、明らかに欧米系の祖母、母、少女の三人が浸かっており、
「カナダ」から来たと言う。

そのうちに続々と湯船に入って来られ、10人ほどになった。

しばらくして、誰も日本語を話していないことに気付いた。

湯船から出る時、髪を束ねていたターバンが落ちた。
「落としましたよ」
と、流ちょうな日本語。

彼女は日本語が話せるアジア人か、
それとも、外国人を案内してきた日本人なのかも知れない。

洞窟の露天風呂は薄暗く、湯気でもうもうとしていて、
影形は定かでない。。。

兵庫

城崎「をり鶴」の創業は昭和17年。
現在の主人(三代目)は「すきやばし 次郎」で修業をした人だそうです。



お店の雰囲気は明るくて上品。
次から次へとお客様がいらして、途切れることがありません。

ランチは、だいたい2,000円前後とリーズナブル。

すし下駄、すし桶、あるいはシックな皿で出てくるのを想像していたのですが…。

これは、久谷焼?



お寿司の色とりどりに、九谷焼の色遣いを合わせる。
斬新ですね。

一口食べた途端、ふわりとほどけて溶ける寿司めし。

肴も、これみよがしにプリプリしているのではなく、
柔らかく優しく、寿司飯と良くマッチしています。

こんな感動のお寿司、久しく食べたことがありません。

城崎と言えば銘酒「香住鶴」。

昔、9号線を車で西へ西へ。
電柱に「香住鶴」の小さな看板が現れはじめると
「ああ、城崎に近づいたんだな」と思ったものです。

今の時期だけ飲める「ひやおろし」と「生酛」、「しぼりたて生」の飲みくらべを注文。



魚の旨味をしっかりと際立たせ、
堪能したあとは、口の中をさらりと爽やかする。

ベトナムに、今年中には、「香住鶴」が輸入されて来ます。
「山廃」と「生酛」の純米吟醸。
楽しみですね!

--------------------

さて夜は、「一魚一恵」にご案内いただきました。

カウンターとテーブル合わせても20席ぐらいのこじんまりした店。

近所の酒屋や飲食店をリサーチしたのですが、
このあたりの日本酒シェア断トツが「香住鶴」さんなのですね。
ここもメニューはほとんど「香住鶴」でした。

このあたりが産地の「白えび」。
「甘エビ」も盛ってくれていて食べくらべ。
甘み、旨味の違いを堪能しました。


Photo by Kadoma

「バイ貝」も大粒ですごい弾力!

そして〆はやっぱり「蟹」

2019年の松葉ガニの解禁日は11月6日(水)の「立冬」だそうです。

が…

香住で獲れる「香住ガニ」は、二、三か月早く採れるそうです!

「香住ガニ」は「紅ガニ」とも呼び、「紅ずわいがに」の略称です。
少し小ぶりで、松葉ガニとは違う種類のカニだそうです。


Photo by Kadoma

このカニは?
………
とにかく「焼きガニ」にして注文!


Photo by Kadoma

香ばしい香り、蟹の旨味に、銘酒「香住鶴」が良く合います。

調子に乗って、
メニューに載ってる香住鶴さんの日本酒、全種類を制覇してしまいましたー。
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プロフィール
SAKE-KAMPAI
SAKE-KAMPAI
■ 角打ち【日本酒で乾杯!】⇒2022/09/27を持ちまして、Pham Viet Chanhの【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopに吸収合併いたしました。7年間、ありがとうございました。

■ 【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shop
ベトナム初、日本酒専門「角打ちのある酒屋」
試飲してからお酒を購入できるのは弊店だけ
 FB:蔵 KURA/Kaku-Uchi&SAKE Shop

40/28 Pham Viet Chanh, P.19, Dist.Binh Thanh


■酒屋
 月曜日~日曜日 14-19
 ※水曜日定休日
■角打ち
 月曜日~金曜日 18-23(L.O)
 土曜日 14-23(L.O)
 日曜日 14-22(L.O)

★クレジットカード可(「角打ち」「店頭購入」のみ)。
★1本からでもデリバリーいたします。

ご注文はLINE公式アカウントからが便利です。(新アカウント2022/4/21~)
https://lin.ee/ppPhXK3
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