ベトナムに進出
【和歌山の産品をベトナムへ@Farmer's Manager Inc.】
「突然のご連絡で失礼いたします。
貴店が味も雰囲気も素晴らしいとベトナムの友人・知人から聞き、ご連絡させていただきました。
私は日本の卸売企業を経営していて、日本の(特に地元和歌山県の)珍しく、
美味しくて、健康にも良い食品を貴店にお届けすることができます(小ロット販売、OEM製造も可能です)。
11/24~30までホーチミンに滞在しており、食品サンプルもございます。
ご都合のよろしい時に貴店に食品サンプルをお持ちさせていただき、
試食いただくことも可能です。
もしご興味をお持ちいただけるようでしたら、ご返信いただけますと幸いです。
以上、お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご検討の程よろしくお願いいたします」
とご連絡をいただきました。
当社は、設立当初からの事業内容の一つに
「日本酒や日本食、日本の特産品にかかわる商品および事業の日本からの進出支援」
ということも含んでおりますので、できるだけお会いして、お話をお聞きすることにしています。
いらしたのは、大手アパレル企業に勤めておられて退職、
郷里「和歌山」の特産品のプロモーションおよび、
海外進出の支援をしたいと起業された方でした。
これまで100数十社の企業様、メーカー様、蔵元様、自治体、進出支援者、商社の方たちが
当店に訪ねて来られましたが、
この方も熱い思いのある方で、それでいて非常に謙虚で素直、人当たりが良い方とお見受けしました。
ただ持ってこられたサンプルは、いつもJETROさんの展示会で観るような、ちょっとニッチな。。。
たとえばこの写真の左端、「お茶漬けうめ最中」ですが。
日本でも、これがデパートや成城石井のような店に並んでいても、デイリー使いにはなりにくいでしょう。
ですが東京の「アンテナショップ」や和歌山の物産展に並んでいると、ご購入いただきやすいと思います。
それをベトナムに持ってこらると…まず、これが何なのか、知ってもらうために相当苦労します。
日本酒でさえ、まだまだ一般的には未知の世界なのです。
高級日本食店で卸したとしても、一日何食出るか。
また業務用を出してもらわないと、一杯の「お茶漬け」が、とても高価なものになります。
そしてこれを混載にするとしても、どれだけのロットの注文があって、
そのために原産地証明や商品登録などに時間と費用を費やして、賞味期限内に売り切る。
つまり、売りづらい、お商売にならない。
ベトナムはまだまだそういう市場だと思います。
と、否定的な話ばかりしておりますが。
和歌山の「梅」なら梅、「みかん」ならみかんで、ド直球勝負でドンと勝負する、
(実際に「みかん」はすでに輸出されていて、売れているようです)
あるいは日本側の技術の保守、管理下で、ベトナムで栽培し商品化(第六次産業)する。
そのうえで、ベトナムから、ASEANをはじめとした諸外国に、商品を輸出する。
そういう流れになれば、ビジネスとして成立し、大きくなると思うのですが。
というような話をしておりますが、言うは易し、ではどうすれば?ということを、
考えていかねばなりません。