お酒全般
【ソムリエが果たした役割】
輸入食料品専門店で、ワインのセット販売をしていました。
マスターソムリエの高野豊氏が通りがかる方たちに、
ワインの説明とお薦めをしていらっしゃいました。
高野さんは、日本に56名しかいないマスターソムリエのうちのお一人です。
マスターソムリエとは、資格試験に合格したというだけでなく、
ワインの普及や係る文化活動に尽力し、関係者から選出された
ソムリエ中のソムリエだそうです。
翌日、ベトナムに戻る私は、イオンでの買い物も多く、
そのワインセットを購入することができないので、
あらかじめ断って、試飲だけさせていただくことにしました。
高野さんは他の接客でお忙しかったのですが、
まだ若い、お弟子さんのシニアソムリエさんが、
用意された全ワインのうち、20種類ぐらいについて、
それぞれの風味、合う料理について詳しく説明して、
試飲させてくれました。
こうして飲み比べをすると、本当にさまざまな表情を持つ
豊かなワインの風味に驚かされます。
現在、ソムリエについて日本には国家資格はありません。
民間資格の日本ソムリエ協会(JSA)が認定しています。
そして、日本は世界一ソムリエが多い国(約12,000人)。
本家フランスでも、2,000人ぐらいだそうです。
さて、日本酒にも「利酒師」という資格があります。
こちらも国家試験ではなく、
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が運営しています。
「資格なんてなくても、日本酒の良さを、魅力を、
伝えることはできる!」
資格取得に掛かる費用や、継続的な負担もバカになりません。
ですが、せっかくの勉強の機会をみすみす逃すのももったいない。
というわけで、テキストを購入して勉強中です。
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今、私は、ホーチミンで日本酒の普及に努めています。
2014年に初めて視察に来て、日本酒が少なからず輸入され、
販売に力を入れているサプライヤーさんがいるにも関わらず、
普及しているとは、とうてい言い難い状況でした。
なぜなのだろう?と疑問に思ったのと、
日本酒についての知識・理解の低さに、残念に思ったことが、
翌年、私をベトナムに渡らせるきっかけとなりました。
「日本酒の普及がしたいのです」
と、とある日系企業の支社長に話すと、
「飲食店するのに、キレイごと言ったらいかん」と一蹴されましたが、
───何を言うかっ
私は大真面目です。
フランスから入って来たワインが、店頭に並び始めた頃。
赤玉ポートワインのようなジュースのようなワインしか知らなかった日本人は、
フランスの渋みの強いワインは、「なんじゃ、こりゃ」だったハズです。
それが、これほど普及したのは、
ワインの美味しい飲み方、合う料理、グラスの違い、保存の仕方など、
ワインを取り巻くすべてを伝えた人たち、
すなわちソムリエたちの存在がたいへん大きかったと思います。
そしてその資格を、日本人ソムリエ田崎真也さんが取得し、
メディアに出現したことで、さらにワインブームは広がりました。
そして次々と資格を取得した人々が、さらにワインの普及に努め、
今や世界中で醸造されたワインが、日本に輸入されています。
また日本のワインも、世界中で飲まれています。
ホーチミンでStanding BAR【日本酒で乾杯!】を運営し、
アンテナショップとして、そしてリサーチを続けながら、
私は、ベトナム人向け日本酒専門店が必須!と焦っていました。
ですが自分で形にすることだけに囚われるのではなく、
ベトナムの人が、日本酒について学べる機会と場所があれば、
そして学んだことを実践できるようになれば、
良いのではないかと考えるようになりました。
ですが今の日本の利き酒師のテキストや資格試験は、
日本語から学ばなくてはならないベトナム人には、
あまりにも難しい。
まずは一つずつ、風味の違いを知ってもらい、
あの呪文のような日本酒の名前の謎解の愉しさを体験してもらう、
そんなささやかなところから始めてはどうか。
そうそう、その前に、日本酒は一気飲みするものではないというところから・・・
それには、何から、どう始めたら良いのでしょう・・・・・・・・・・・・・・・。
ホーチミン在住の「利酒師」の方、
あるいは「日本酒に詳しい方」で、
一緒に日本酒を広めようよ、と思ってくださった方、
Standing BAR【日本酒で乾杯!】の月森まで、ご一報くださいませ。
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※マスターソムリエの高野豊さんと・・・