心を動かされた話
【大丈夫ですよ、値上げしてくださいよっ！に、涙】
ベトナム政府が、「車」「たばこ」「酒」の税金を値上げしたそうです。
サプライヤーさんによって決算期が違うらしいのですが、
昨年、施行されてから、ずっと追加税を支払ってきたそうで、
そろそろ、限界だったのでしょう。
後からいらしたお客様に、
「せっかく安くで飲んでいただきたいと思っているのに、
値上げされたら、元も子もないわ。
ウチは、値上げしないでがんばるわ！」
と、話をしたところ…
「大丈夫ですよ。値上げしてくださいよっ。
ここに来るお客さんで、そんなことでガタガタ言う人なんて、いませんよ」
ありがとうございます、本当に。嬉しくて涙が出ます…。
それにしても、何の前触れもなく１５％の値上げは急すぎる。。
そんな社長さんじゃなかったのに…。
で、単刀直入にメールで尋ねてみた。
「表示価格は税込みですか？税別ですか？」
いつも口数が多くて失敗する私は、初歩的なところから少しずつ聞いてみた。
「税別です」
夜中だったのに、すぐに返事が来た。
「いつからですか？」
「2月1日からです」
それはないわ！
テト中に値上げって・・・
日本だったら、まずは値上げの理由を文書にして、前もって告知し、
すこし期間を置いてから値上げすると思う。
こちらとすれば、値上げまでに旧価格で商品を買いだめして、
少しなりとも備えたいのが人情。
「そのような告知（前もって）ありましたでしょうか？」
それっきり、メールが途絶えてしまった。
これが、ベトナムの商習慣と言うやつかしら？？？
と、もやもやしてたら・・・
次の日の夜、部下を連れて、バーンと、お店にいらっしゃったのです！
いつもの人なつっこい笑顔を浮かべて。
やおらメニューを見て、ウチのショーケースを眺めて、
お酒を注文をすると、いろいろと私の言い分を聞いて・・・
「分りました、ウチが我慢しましょう！
いずれ値上げはしなくてはなりませんが、
しばらくは、前の値段で良いですから」
助かりました！
ちょっとモヤモヤしっちゃったけれど、社長を信じることができて良かった！
そしてこの方は、いつも、自分がまず、譲歩されるのです。
「今度、値上げの際には、みんなで負担しましょうよ。
蔵元さんも少し、お宅も少し、そしてうち（Standing BAR【日本酒で乾杯！】）も少し。
みんなで分担すれば、お客様にご迷惑を掛けなくて済むから」
つい、私も男気を出してしまいましたが、
そう、言いたくなるじゃありませんか。ね。
さあモヤモヤは晴れて、また新たな気持ちで発注いたしましょう！！
みなさま、もし家飲み用、持ち込み用、手土産などご用命でしたら、
ぜひ、うちでご用立てくださいませ。
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日本酒をお分けできます。
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